●会員活動紹介●
子どもが学びの主人公
箕面こどもの森学園
私たちは箕面市の小野原にあるオルタナティブスクール、箕面こどもの森学園といいます。NPO法人が運営する、子どもの主体性を大切にした新しい学び方をしている小中学校です。
こどもの森には決められた時間割はなく、子ども一人ひとりが自分で学習計画を立て、まるで大学の授業をとるように自分の時間割を組み立てていきます。
基礎学習はいわゆる一斉授業ではなく個別に学ぶので、自分のペースで進めることができます。自分のやりたいことに取り組むプロジェクト学習では、木工や工作、手芸、料理など子どもの興味関心に沿って学びます。
また、私たちが生きているこの世界を知り、いろんな角度から体験的に学ぶテーマ学習というものがあります。例えば今年度の1学期は「100年続く庭づくり」というテーマで地球環境を持続可能な方法で守るための取り組みを、身近な校庭というフィールドで庭づくりを通して学んだり、2学期は「違いって何?」というテーマで、この世の中にはいろんな違いを持つ人たちが生きづらさを抱えているということを、当事者の方たちとの交流を通して学んだりしました。
こどもの森で最も大切にしていることは、互いを認め合い共に生きるという共同体感覚を持てるようになること。人はみんな一人ひとり違った存在であり、その違いをお互いに認め合い協力しあうことで、より豊かな共同体になるのだと思います。
そのためにこどもの森では、ものごとを決める時は多数決ではなく、とことん話し合い、お互いの意見を聞き合って、みんなが納得できる結論を出していきます。多数決だとどうしても少数派の意見が排除されてしまい、少数派の人たちの納得感が得られなくなります。そこにいるみんなが「なるほど、それはそうだね」と思える状態になることがとても大切なのです。「自分も人も大切にする」。こどもの森はそんな民主的な社会づくりをめざしています。
(副代表理事/池田会員・守安あゆみ)
認定NPO法人
箕面こどもの森学園
〒562-0032 箕面市小野原西6-15-31
TEL. & FAX.072-735-7676
e-mail:info@kodomono-mori.com
HP:http://kodomono-mori.com /
よつばの学校公開講座
寺田優さん(寺田本家)講演を聴いて
(池田会員・内藤美帆)
(大阪会員・有原嘉代子)
酛摺り唄(もとすりうた)」を披露する
24代当主寺田優さん。
2016年11月6日、大阪梅田ハービスENTで
音楽の力
ファウラー由起子(東大阪会員)
4才で、父の従妹からピアノの手ほどきを受けてから今日まで(40年と少し)音楽に情熱をそそいで精進する毎日を、声楽家を業として過ごしております。夫はイギリス人、2人の息子は同じ干支、長男と私は同じお誕生日等々、どこを切り取ってもいわゆる「普通」でないのが私の人生です。エピソードはいろいろありますが、やはり、語るとなれば筆頭に来るのが「音楽」でしょうか。
音楽は万国共通です。たとえ言語が違っても、音符は世界中どこへ行っても共通なので、会話が成立しなくても歌を歌ったり、楽器を演奏することによって、心が通い合う経験を幾度となくしました。夫の両親と初めて会った頃、彼らが生粋の音楽好きであったのも関係していますが、心を込めて歌い、ピアノを演奏すると、一気に距離が縮まりました。
イタリアでは、ゴンドラの上で歌うと、他のゴンドラも集まってきて、ゴンドリーアも歌い出し、多くの観光客の写真やビデオに納まりました。また、レストランに来た流しのギターリストとカンツォーネを歌ったりと、忘れられないエキサイトな経験ばかりです。
先日は聴衆として後輩の歌を聴いてある体験をしました。今では彼女は日本を代表するプリマドンナなので、素晴らしいのは間違いないのですが、8分ほどの1曲を聞いた途端、走馬灯のように彼女と過ごした学生生活、オペラ人生での悩みなどを語りあったことが甦ってきて、懐かしく、愛おしく感じ、涙があふれました。
そうなんです!! 音楽には、こんな力があるのです。そして、その音楽の魅力に取りつかれている私は、私の歌を聴いてくださる方がひとりでもいらっしゃる限り、歌い続け心を通わせていきたいと思います。
12/3~4 香川県
ヤマヒサ産地交流会 醤油・オリーブ
(大阪産直 E・J)
(やさい村・平岡洋子)
(京滋産直 M・N)
1月に「交流・広報活動費カンパ」への協力をお願いするチラシを配布しましたが、すでに多くの皆さまからのご協力をいただいています。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。カンパといっしょにいただいた生産者さんからのお便りを紹介します。(編集部)
地方創成という言葉が世の中を横行するようになってから、まもなく2年が経とうといていますが、我が南島原市でも目に見えるような施策が講じられないまま、時間だけが過ぎていきます。
全国的に言われている農業者の急激な減少・高齢化、それに伴う耕作放棄地の増加・労働力不足等、私たちの地域でも目を覆いたくなるような光景が日々見られるような状況です。
国策で進められている農業の規模拡大・法人化、各種作業機械のロボット化で華やかに見える農業も衰退の一途をたどっています。
日本の農業は地域と一体化しており、営農以外で地域の行事や共同作業等、若い人たちがいないとその地域は成り立ちません。やはり、そこに意欲のある「人」がいないと本当に限界集落になってしまいます。
ただ満腹感を満たすだけなら輸入農産物に頼ってもよいのでしょうが、食の安全や厳しい基準がおろそかになりはしないか、私たち生産者が声を大にして消費者の皆さんへこういった問題をぶつけていくことも必要ではないでしょうか。
これからの日本の農業をどうするか、自分たちの食べる物を「国産」で「オーガニック」なものを調達できるしくみを、消費者・生産者が一緒になって真剣に考える時期に来ているのではないでしょうか。
本年もよろしくお願いします。
2017年1月5日
長崎有機農業研究会会長・近藤正明
「交流・広報活動費カンパ」にご協力お願いします。
呼びかけの内容はホームページ新着情報をご覧ください。
私にとって、ここ何年かの間に、一番強く印象に残り、大きな影響を受けた著書に『エンデの遺言』があります。2000年にNHK出版から発行されたものです。
人の生き方に大きな影響を与える「貨幣」。その「不可解なるもの」について、大きな関心を抱くようになったのは随分前なのですが、何度も自分なりに腑に落とすべく、いろいろな本を探して考えるのですが、いつも途中で挫折するばかりでした。
『エンデの遺言』はそんな悩ましい課題に新たな扉を開けてくれる機会となった本です。何度も読み返し、シルビオ・ゲゼルという思想家を知ることになりました。ゲゼルの本は何処のジャンルにも分類することのできないもので、深い洞察と新鮮な発想は独特です。百年以上前に書かれたものですが、まったく色あせることはなく、今の社会を考えるのに大変有効です。
人が社会関係を取り結ぶための便利な道具として発明された「貨幣」が、いつしか人を支配する「魔物」として振舞い、苦しめる。人はその奴隷であるかのように動かされる。なぜ、貨幣はそのような力を持つようになったのか? 貨幣のあり方を良く知り、それはどう変えられるべきか! その答えを人々とともに見つけ出すまで終わりはない課題です。
ひとつ扉を開けても、また次の扉が待ち構える、といった難題ですが、途中で挫折して、また一からということだけはなさそうです。
それと、余禄として、貨幣のあり方から過去の歴史、今の社会を考え直すと今までにないワクワクするような発見もあります。
Copyright © 関西よつ葉連絡会 2005 All Rights Reserved.