よつ葉つうしん

2015年11月号(No.056)

 
平和を願って 「戦争のできる国」いらない
これからがはじまり

安倍政権は安保関連法を「成立」させ、「戦争のできる国」へと一歩踏み出しました。「自然との関わりを大切にする、安心して暮らせる社会を求め」としてきた私たちは、これを認めることができません。日米の軍事的連携の強化は平和をもたらしません。むしろ戦争を呼び込むことになるでしょう。そして戦争は、自然と暮らしの破壊そのものです。「国民を守るため」と言うのですが、戦争は「国家」のために「国民」が生命や財産を提供することであるのは、歴史を振り返れば明らかです。安保関連法は成立してしまいましたが、これを使わせないために暮らしの足元からともに抵抗をつづけましょう。1面には、この間、戦争や原発に反対する集会でよく顔を合わせたよつ葉の会員と職員に、7面には、戦争と食について研究を続けてこられた藤原辰史さんに寄稿をお願いしました。 (5面6面にも関連記事)
  


「愛と平和」を私たちの手に!
能勢産直会員 難波希美子

戦争法案を廃案に! アベ政治を許さない!
8.30おおさか大集会にて

平和とは、侵されない人権、基本的な生活の保障、戦争をしないことであると私は考えています。どんな戦争にも正義などありません。自衛であっても報復の連鎖は人々を殺し、傷つけ、環境を破壊します。たとえ問題が起きても、非暴力をもって解決することは不可能ではありません。人間には、そのために他の生物と違う「叡智」があるのです。
 より強力な、より多くの武器の開発をするための知恵はあるのに、なぜ、武器を使わずに戦争を回避するための「叡智」をもっと発揮しないのでしょうか? 「叡智」とは、深く物事の道理に通じる才知です。昨年の大飯原発差し止め訴訟判決、今年の高浜原発差し止め仮処分決定のように、目先のそろばん勘定ではなく、物事の良し悪しを嗅ぎ分ける臭覚と実行力を身につけなければなりません。
 安倍政権の批判とともに、私たちの愛と平和を築き上げていくためには、まず、自分の足下を見つめませんか。政治とは、私たちの生活そのものだからです。政治に結びつかない生活なんてありません。生活に結びつかない政治などありません。戦争の可否やさまざまな政策・法律は、永田町や役所や議会だけのことではありません。私たちの生活や心身にどれだけ影響のあることでしょうか?
 武器工場で働く者がいなくなれば、武器はできません。自衛隊の志願者がいなければ、自衛隊は成り立ちません。農薬を使った野菜がいやなら、プランターで安全な食物を作ることも可能です。環境破壊をし、働く人たちを搾取した上に成り立っている低価格の商品のことを考えましょう。消費などを通じた企業や団体に対する応援は、選挙での票と同じぐらい、時にはそれ以上に権力の力関係や政策に影響することもあります。
 そのために、私たちは、「愛と平和の物差し」を持ちましょう。例えば、品物を購入する時、それによって最大の利益を得る人は、どんな人たちでしょう。原料の出所、加工、流通、販売、…その利益は、平和のために使われているでしょうか? 私たちはみんな、主権者であり、消費者であり、創意工夫のできるアーチストであり、メッセンジャーなのです。私たちの「叡智」をもって「愛と平和の物差し」というツールを使えば、新しい道が見えてきます。
 想いを同じくする人たちはたくさんいます。もう一歩踏み出して、世の中に、ご近所に、家庭に、愛と平和を広げていきましょう。戦争と平和は、私自身、あなた自身の中にもあるのです。さあ一歩を踏み出しましょう。
(この文章は、2015・4・19「愛と平和の女子パレ」の主催者挨拶に筆者が加筆したものを編集部で文字数調整しました)

 
軍事にお金を使っている場合じゃない
北摂協同農場 山舞庶q

安保法制には反対だし、憲法9条も守らなければいけないと思っています。でも、戦力も持たず、アメリカの力も借りないで、本当に日本は他の国から攻撃されないのか?と聞かれたら自信がありません。本当に日本を守るにはどうしたらよいのでしょう?
 たまたま図書館で、井上ひさしさんの「けんぽうのお話」という絵本を見つけて読みました。他の国とケンカしないためにはどうしたらいいのかな?と小学生が質問します。井上ひさしさんは、日本が他の国から尊敬されるようなこと(学校を建てたり、井戸を掘ったり)をして、攻撃してはいけない大事な国と認識してもらうことが大事と答えていました。
 これを読んで、二人の少女のスピーチを思い出しました。
 一つは、昨年、ノーベル平和賞を受賞した17歳のマララ・ユスフザイさんのスピーチ。「なぜ戦車をつくることは簡単で、学校を建てることは難しいのか」。二つめは、1992年のリオデジャネイロの環境サミットでの12歳のセヴァン・カリス=スズキさんのスピーチ。「もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、貧しさと環境問題を解決するために使えばこの地球はすばらしい星になるでしょう」。
 争ったり、軍事なんかにお金を使っている場合じゃないと思います。人類みんなが直面している問題はたくさんあります。人を傷つけたり、殺したりすることにお金を使うんじゃなくて、人が豊かに、幸せになることに使ってほしいものです。

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