よつ葉つうしん

2015年5月号(No.050)

農や自然とつながる幸せ
よつ葉のお米


 

7面「視点論点」も
お米の記事です

自然と調和し、農村とともに何千年と続いてきた米づくりは、後継者不足、担い手不足、米離れなど、厳しい状況に晒されています。先人から何代にもわたって受け継がれてきた米づくりが、どれほど私たちの生活と密接に関ってきたのかは、その歴史が物語っています。それなのに、今の農村の米づくりは危機的状況から抜け出せないだけでなく、さらに悪化しています。その要因のひとつに、食生活や生活スタイルの変化などによる米離れが進んできたことがありますが、これ以上米離れが進めば、農村の米づくりはもちろん、自然環境にまで影響が及びます。
 そんな状況を、お米を食べることで少しでも食い止めようと、よつ葉は年間予約米に取り組んできました。私たちがお米を食べることで農村では米づくりの励みになり、私たちも安心しておいしいお米が食べられます。農村も私たちも支え合って幸せになれる一つの形だと思っています。自然と農村、そして私たちの食の明るい未来のために、しっかりとごはんをいただきたいと思います。             

 (よつば農産・横井隆之)


農の営みを次世代に
興農舎 小林清子

山にまんさくの花、畑の茎立ち菜、雪国の春を告げる色は春色。2メートル近くも積もった裏の畑の雪もようやく消え、昨秋に定植した茎立ち菜の茎から、日ごとに葉が伸びていく季節となった。だが、まだ南西にそびえる飯豊(いいで)の山脈(やまなみ)は、遥か遠くのヒマラヤの峰々を連想させるほどに、白く神々しい。連綿と続いてきた季節の巡りは変わらないけれども、静かに、人の住む世界は変化している。
 400年近く前の検地帳に名を残すSさん宅が農家をやめた。農業機械を処分し、農地を売り、売れない部分は人に貸すという。廃業である。今の時代、どこにでもある風景かもしれない。人に貸すことはあっても、農地は手ばなさず各家の田畑は残り、耕作されていたのだけれど売れもせず、借り手もいない農地はどうなるのだろう。
 何百年もの間、戦争や自然との闘いをくぐりぬけ、農地を拓き、耕し、生きてきた家の歴史、農家が生業(なりわい)として水を守り、土を守ってきた地域の営み。足元からすくわれるような思いにとらわれる。
 春の彼岸、例年のように中日(ちゅうにち)=i3/21)には白芒(しろのげ)もち米でぼたもち(おはぎ)お帰り≠ノは、団子を作りお仏様にお供えしてからいただく。孫の恒平(6才)も、周平(5才)も大好きで、「おかわり!」と元気よく茶わんを差し出してくる。
 おもち、おはぎ、団子、とさまざまな形で私たちの食の主となった稲、米。この子どもたちがすこやかに生きて暮らすために水も、土も、農業も必要です。
 地域の若者が少ない話を聞いていた、恒平のことば「ぼく恐竜博士になりたいけど、若い人がいないと困るから、どうしようかな」。




すこやかな成長への願いをコメてお届け
お米を食べよう
くまもと有機の会 飯星幹治

米作りはまず水がないとできません、中山間地の水確保は2通りです。
 1つは川からの用水です。昔から水の確保については知恵を絞りながら進化してきました。代表的なものが山都町では通潤橋があります。円形分水で川の水を分け、用水路を引きサイフォンの原理で水を上げ、水のない土地へ引き込み、豊かな大地を作ってきました。
 2つ目が自然に湧き出る山の水を確保することです。小さな山の谷間から出る水を一カ所に集め、漏れないように堰をし、畔を塗って水漏れを防ぐとともに、水漏れの場所が分かるようにするのです。
 また昔から畦畔が高く、草刈りも1年間に4回ほど行いますので、高齢化した現在ではどこも大変なようです。草刈りは風通しを良くし、虫の発生や病気の発生を予防してくれます。見かけだけを良くするだけではなく、それなりの理由があるのです。
 10年ほど前と現在の米の作り方で変化したことは、イノシシ・シカの被害が増大したことです。田んぼの周りもほとんどワイヤーメッシュの柵で囲い、ネットを張り巡らし、電気牧柵もあります。昔の田んぼと比べると景色がずいぶんと変わってしまいました。
 田舎の人が減り、イノシシやシカの頭数の方が人間よりも多くなっており、対策が追い付かない状況と米作りの大変さを書いてきましたが、今だからこそ農業をやりたい人や興味のある方に田舎を知ってもらい、一緒にやれる時代が来たのではないでしょうか。
 田舎で米を作っていなくても、食べてもらうことで田舎を守り育てることができるのです。
 約40年前から農産物の自由化が叫ばれ、その対応として、また安全面から消費者の方たちと直接かかわり、共に手を取り今日まで歩いてきました。その間後継者(長男)もでき、その後継者も嫁を持ち、共に農業をやれているのも、よつ葉の会員の皆さんとお付き合いがあってこそ、かなえられているものだと感謝しております。毎日お米を食べてもらうこと、それが田舎と農業を守っています。
 今後とも感謝の気持ちを忘れず、安全でおいしいお米をお届け続けますので、よろしくお願い致します。

よつ葉の年間予約米
詳しくは今週(210号)配布される別チラシをご覧ください。
◇お問い合わせ:よつば農産

(0771-27-7500)

ページトップへ