よつ葉つうしん

2014年11月号(NO.044)


川内原発再稼働反対キャラバン報告

脱原発の希望を乗せて

3・11福島第1原発事故から3年がたった今も、故郷や日常の暮らしを奪われた被災地の方々が苦難と忍耐の中にあり、放射能汚染の不安を抱く多くの国民がいるにもかかわらず、安倍政権は再稼働、原発の海外輸出を強引に進めようとしています。その一番目の標的にされ、今秋の再稼働に向けて手続きが進められているのが鹿児島県川内原発です。この再稼働を許してしまえば、国内の原発が次々に再稼働されてしまうのは火を見るより明らかです。私たちも私たち自身の問題としてこの運動に連帯し、再稼働反対の声をあげなければならない。そして、事故から3年が経ち、記憶とともに関心が薄れつつある中で、これを機に一人でも多くの人に関心を持ってもらおうと、点ではなく線で西日本の原発立地地域を結び「再稼働反対」「反原発」を訴えるキャラバンを、関西よつ葉連絡会会員のみなさん、各地の生産者に呼びかけて取り組みました。

(キャラバン実行委員長・松川泰樹)


■ 9月19日(金)
2014秋 よつ葉交流会チラシ
関電前から出発(9/19)

関電前の抗議行動には、関西よつ葉連絡会・北大阪商工協同組合の仲間が約30人参加。木村真さん、燒リりゅうたさんから再稼働反対キャラバンのアピールの後「ガンバレ」のエールと拍手の中でキャラバン隊がスタート。初日は米子までの移動のみ。(以下記名のないものは松川記)


■ 9月20日(土)

いよいよキャラバンがスタート。まず、ご挨拶代わりにスピーカーを鳴らして島根原発PR館へ。警備員が入れ替わり立ち替わり遠まきに私たちを監視。それにしても立派な施設だなぁ。その後、松江駅→玉造駅→出雲駅→出雲大社駅でアピールをして浜田駅に着。


■ 9月21日(日)

朝一番、浜田駅でアピールして今日のキャラバンをスタート。アピールを終えたあと老夫婦が拍手してくださり、まわりの方も目礼をしてくれました。これに気を良くして、前日時間の都合でスルーした江津駅へ。その後、益田駅→萩駅→長門市駅へ移動。萩では、わざわざ家から出て来て激励してくれる方がおられました。3日間の移動は距離は、748.8Kmでした。


■ 9月22日(月)

足長ケンタさん注目あびる

初めてのウィークデイ。通勤する人たちにアピールしようと意気込んで向かった「長門市駅」でしたが、アピールを始めると、すぐさま駅員が2人近寄ってきて「許可はとったのか?」「敷地内から出て行け」とのクレーム。気を取りなおして次の目的地の下関へ。国際サーカス村のパフォーマンスのおかげかチラシの受け取り、反応は上々。この勢いで次の目的地、宇部駅へ。杖をつきながら「チラシもらえる? ガンバッテや、応援してるで」とのおじいさんの一言に感激。その後、山口県庁→山口駅で街宣をして終了。



■ 9月23日(火)

朝8時、今日最初の街宣スポット新山口駅へ。祝日の朝ですが、観光客も含めかなりの人出。そこそこ人も集まり盛り上がってきたところでまたしても駅長出現。少し早めに切り上げ次の目的地の徳山駅へ移動。上関原発建設予定地に近い柳井駅では「上関の自然を守る会」の高島美登里さんが出迎えてくれました。本日最後の目的地は岩国駅。駅舎正面の歩道からアピールして予定終了。ここまでの移動距離約155km。


■ 9月24日(水)

8時半からJR松山駅、伊予電松山市駅、四国電力松山支店前、愛媛県庁前(原発さよなら四国ネットワーク・大野さんらと合流)、大野さんらと昼食・懇談、今治駅前、西条駅前(19時まで)。

(木村真)


■ 9月25日(木)

9:00、伊予市駅へ。駅に隣接する手づくり交流市場でアピール。通行している方に「絶対、反対よ!! もっと声を大きく頑張んなさい!!!」と心強いお言葉をいただきました。次の大洲へ向かう途中、近所のお父さんが焼き栗を差し入れてくださいました。12:00、大洲駅。バスを待っているおばあちゃんが「もう歳だからどうなってもいいと思ってたけど、こうやって若い人たちが頑張っているのはすごくいいこと。頑張って」とおっしゃっていました。

(古市木の実)


 宇和島では、市議会議員の浅野さんらと合流。道の駅きさいや広場で街宣。なかなか、反原発の街宣活動がないようで、珍しがられました。じゃこ天やみかんのお土産をいただき、心が温かくなりました。次に八幡浜へ移動。港すぐの「みなっと」で伊方の家のみなさんとの交流。

(高橋明子)


■ 9月26日(金)

朝8:00、別府駅前でアピールの後、佐賀県へ移動。昼過ぎに佐賀市に入り、そのまま県庁前へ。県庁で働く人々に向け、国の原発政策の問題点、川内原発再稼働への批判、福島原発事故の教訓などを挙げ、玄海原発を抱える佐賀県として、県民の生命と健康を守り将来にツケを回さぬよう訴えるとともに、9/28の全国集会に対する注目と参加を呼びかけた。
 その後、佐賀駅でアピールを行った後、市内に事務所を構える「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」を表敬訪問し、代表の石村さんと28日の再会を約束した後、一路玄海原発へ。
 玄海原発は驚くことに一般国道に近く、周辺の民家からも目と鼻の先。観光地でもないのに、近所には旅館や民宿が立ち並び、駐車場は車でいっぱい。福井でも目にする光景だ。こうした地域社会の構造の中で、「すべての原発にNO!と言いましょう」というアピールは容易に受け入れられないどころか、所詮は他所者(よそもの)の勝手な言い分として反発を招くしかないだろう。しかし、そうだとしても訴え続けなければならない。それにしても、こうした構造はどうしたら変えられるのだろうか…。底の抜けたツボのような疑問を抱えたまま今日の宿泊地、唐津に到着。本日の走行距離は236qでした。

(山口協)


■ 9月27日(土)

朝の唐津駅前街宣からスタート。土曜日なので人が少ないと思いきや、途中からクラブ活動?の学生さんたちで賑わい、サーカス学校ケンタさんの高足男を見てみんなビックリ! 16時前後に薩摩川内市に到着し、「川内原発再稼働阻止・全国相談会」に参加。鎌田慧さん、広瀬隆さんも発言されていました。各地で反原発運動をやっている人々が力をあわせて、一つになって頑張らなきゃいけない時は今なんだと感じました。

(山崎聡子)


■ 9月28日(日)
2014秋 よつ葉交流会チラシ
鹿児島での全国集会に
7500人(主催者発表)が参加(9/28)

川内原発ゲート前には190人が集まりました。印象的だったのが福島から避難しているお母さんの発言。「私は今、ゲート前で抗議しているけど原発事故が起こる前は普通の主婦だった。鹿児島を福島のようにしてほしくない」。警備員と警官が取り囲む中、シュプレヒコールをしました。その後、川内原発が見える海岸に建てられたテントを見学。
 キャラバンの目的地、鹿児島市の全国集会会場・天文館公園へ。集まった人は7000人を超えました。よつ葉関係は17人が参加。本日の走行距離は240.8q、キャラバン総走行距離は2260.3qになりました。事故もなく、ほぼ計画通りに終わってホッとしています。全ての原発が廃炉になるまで、ホッとできませんけどね!

(山崎聡子)

 

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