よつ葉つうしん

2014年10月号(NO.043)


ともに考えよう「2014秋よつ葉交流会」へのお誘い

私たちの暮らしの未来

11月22日(土)、23日(日)に予定している「2014秋よつ葉交流会」のテーマは、「TPPではつくれない私たちの暮らしの未来」です。「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)のことがテーマだなんて、あんまり私たちの暮らしとは関係ないよね」なんて声が聞こえてきそうですが、ちょっと待ってください。そんなことはありません!
 「TPP」だけを取り上げた交流会ではなく、そこに象徴的に現れている社会のあり方そのものの問題について、「暮らし(生活領域)全般」、「産直・生産活動」の観点から考えていく場にしていきたいと考えています。私たちは「TPP」に象徴される今の時代の問題を一緒に考え、地域の中でお互いに支えあっていく関係作りを目指し、今後も取り組んでいくつもりです。生産者は消費者が抱える課題を、消費者は生産者の課題を、お互いに認識することで、より関係が深まる機会とできれば幸甚です。


TPPへの対抗を地域から

実行委員長/能勢農場・寺本陽一郎


2014秋 よつ葉交流会チラシ

4年前の民主党政権時、当時の菅首相が突如言いだした「TPP」への参加表明。聞きなれない言葉にさまざまな臆測が飛び交い、議論されていますが、農業や医療、福祉、雇用など多くの分野に、悪影響が出てくると言われています。
 中でも政府が推し進めようとしているTPP参加に伴う農政改革は「世界第3位の農産物輸出国にする」「農地は輸入できる」等々、日本の農業の実情とは、かけ離れた議論がされており、なんとも首を傾げたくなる内容です。そもそも日本も含め世界的にも農業人口の7割近くが小規模農家といわれています。また農業はその国や地域の地形や気候、風土に規定されながら長い時間をかけて独自の農業体系が築かれてきたわけで、輸出を拡大するからといって無理やりかたちを変えようとしても今さらできるわけもなく、政府が考えている農政は本末転倒としかいいようがありません。
 関西よつ葉連絡会は「TPPではつくれない私たちの暮らしの未来」と題して交流会を予定しています。生産・流通・消費それぞれの立場から、これからの食の安心・安全も含んだ私たちの暮らしのあり方を地域から問い返し、そのためには生産はどうあるべきか、流通・消費とどうつながっていけばよいのか、など大いに議論できればと思います。たくさんの会員さんの参加をお待ちしております。


生産の現場から 関係をつなぐ食品加工で
一歩踏み込んだ食べものづくりへ

別院食品・松本伊史

食べものが「いのちの素」であることはあたり前なのですが、ここ半世紀の間で一気に変わってしまいました。食品企業の工業化による利潤第一主義で利益が追及され、安価な食料が出回るようになり、その結果「いのちの素」にするには程遠い食品が出回るようになりました。
 そして今、TPP交渉によりさらに急速に変わろうとしています。よつ葉の生産工場では原材料を大切にしています。農業生産者と提携しながら大豆の契約栽培や自前の農場での小麦生産、地場野菜を使い「いのちの素」になる原材料を使い、それをつなぐ食品加工を心がけ、食べものづくりを行っています。
 分科会では、経済性の追求ではなく、もっと広い視野で食べもののあり方、社会のあり方を前向きに考え、生産・流通・消費がつながり連携を取っていけるのかなど、それぞれの課題を共有し認め合うことで、さらに一歩踏み込んだ食べものづくりへといけるように、それぞれの立場から意見を出し合い考えていきたいと思います。


生産現場から 未来の子どもたちに
農業という大きな財産を残したい

東大阪産直・野口博文


食べものが「いのちの素」であることはあたり前なのですが、ここ半世紀の間で一気に変わってしまいました。食品企業の工業化による利潤第一主義で利益が追及され、安価な食料が出回るようになり、その結果「いのちの素」にするには程遠い食品が出回るようになりました。
 そして今、TPP交渉によりさらに急速に変わろうとしています。よつ葉の生産工場では原材料を大切にしています。農業生産者と提携しながら大豆の契約栽培や自前の農場での小麦生産、地場野菜を使い「いのちの素」になる原材料を使い、それをつなぐ食品加工を心がけ、食べものづくりを行っています。
 分科会では、経済性の追求ではなく、もっと広い視野で食べもののあり方、社会のあり方を前向きに考え、生産・流通・消費がつながり連携を取っていけるのかなど、それぞれの課題を共有し認め合うことで、さらに一歩踏み込んだ食べものづくりへといけるように、それぞれの立場から意見を出し合い考えていきたいと思います。

 

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