よつ葉の年間予約米 地域の米づくりを支えよう |
![]() |
よつ葉の年間予約米の取り組みは、2002年の12月に政府が決定した米政策改革大綱がきっかけで2004年から始まりました。私たちの主食でもあり、日本の食と農業を支えてきた米の生産は市場経済に委ねられ、大規模営農だけを残して小規模・兼業農家による米づくりを切り捨てようとする農政は、その当時から今も変わりません。 (よつば農産) |
||||
受け継がれた田んぼを守ろう
長い年月をかけて、何世代も受け継がれてきた地域の米づくりは、3月にその年に植えるお米の種籾を用意することから始まります。4月に種を蒔いて健康な苗を育て、田んぼに水を入れ、田植えの準備を行います。5月から6月にかけて田植えが始まり、6月から稲刈りまでは水の管理や除草作業、病気やカメムシの対策など稲を守り育てます。水不足や猛暑、台風などの心配もこの頃からです。そして、稲刈り時期を見定め、9月から10月にかけて稲刈りを行います。稲刈り後は、来年の米づくりに向けて、田んぼの土づくりがスタートします。 代々受け継がれてきた田んぼは、その地域の自然や生きものたちが大地の糧となり、長い間に蓄積されてできています。そんな田んぼで営まれる米づくりの時の流れを感じることができれば、一度なくなった田んぼを再生するまでどのくらいの時間を要するのかを想像するのは容易だと思います。ところが、今も進められている農政には、その想像力が欠けています。自然に影響されることの多い農業は、自然とともに育まれるがゆえに、市場経済の求める生産性と効率だけで判断されるべきものではありません。お米は輸入できても田んぼは決して輸入できないのです。 つくる人が見えるおいしさ 私の家では、毎年新米の時期になると田舎の叔父からお米が送られてきます。稲刈りの時期になると、新米が届くのをいつも楽しみに待っています。叔父の住んでいる田舎に行ったのはもう何年も前のことですが、山間に田んぼが広がり、山から流れる川が傍を流れ、虫などの生きものがたくさん生きているとてもきれいな田園風景で、今でもはっきりと記憶に残っています。いつも新米をいただくときには、叔父の笑顔と、その田園風景を思い出します。身近な人からいただくお米は、安心して食べることができるうえに一番のごちそうです。
今の食品の市場流通は、安全性よりも価格を重視するがために過度な価格競争を煽り、その結果、ポストハーベスト農薬、食品添加物や偽装表示など、多くの食に関する問題を引き起こしてきました。とくに、食品の向こう側にある「誰がつくっているのか」ということが見えにくいので、私たちの命の糧である食を安心して任せることはできません。そんな食の現状を考えれば、農家とのつながりを深めていくことは本当に大切なことだと考えています。 お互いさまのつながりを
(よつば農産・横井隆之) |
||||
|