バックナンバーはこちらから。


2013年8月号(NO.029)
よつば農業塾・地域の自然を豊かに引き継ぐ
生産者紹介:家庭のごみ出しから地球環境を守りたい・島産業、野菜嫌いの娘のために・グラッツェミーレ、発酵食品のある食生活を提案・道長
生産者から:交流会でパワーもらってます!・肥後れんこんの里、みんなで協力しながら頑張っています・別院協同農場/山里でくらす農漁村でくらす・べにばな野草園
会員から:母親の“孤育て”解消・母親支援「ママトリエ」/会員しゃべり場・この時期は「おかひじき」/「ニュース協力費」へのご協力ありがとうございます
よつ葉職員から:産直・PB職員意見交換会を開催―大阪産直・岸野経司/伊方原発現地集会、大飯原発現地集会に参加―編集部・下村俊彦/能勢の畑くらぶ―能勢産直・佐々木千鶴
視点論点:春はイカナゴ、夏は・・・ 五百井正樹(環境科学)
ひとこと言わせて:今後は国内フェアトレードも―ネパリ・バザーロ 土屋春代/下北たより:ねぶた発祥の地「都母(つち)村(旧天間林村)」(有)みちのく農産・哘清悦/編集委員からの一言





よつば農業塾
地域の自然を豊かに引き継ぐ

NPOよつば農業塾 理事長 田中昭彦

 10年くらい前に能勢農場で牛の世話や畑仕事をやっていた頃のことです。日暮れ前、1日の仕事が終わって牛舎の前で長靴を洗っているとき、筋肉痛と心地よい疲れを感じながら、自分が周りの景色にとけこんで、感覚の「先っぽ」がずっと遠くまで広がっていくような不思議な感じに包まれることが度々ありました。同じ場所から見る景色が、その時の気分で随分ちがって見えることはよくあります。朝早く起きて、畑で深呼吸したときの空気だっていつも同じではありません。畑のこっちから見えているものと道路の車の中から見えるものは、同じ場所であっても全く違うものなのです。
 あの震災と原発事故から2年以上が過ぎて、(世論調査の数字では)多くの人が不安な気持ちを持ち続け、安定を求めて収入や就職に固執し、より保守的になっているとか。しかし、こんなときだからこそ「新たな生き方、新たな自分」を模索するチャンスでもあると思います。祖先のように「豊かな自然の多様性とその価値」に目を向けて、地域の自然を豊かに引き継いでいく、そんな社会に少しでも近づけていきたいと願いながら「よつば農業塾」をこれからも続けていくつもりです。


やりたい事を生業に
元井章博(第4期生)

元井さん

  2009年の夏に農業を生業にしたいと思い、脱サラして翌年の2010年3月に「よつば農業塾」に入塾しました。
 2年間の研修生活では、北摂協同農場・能勢農場の人たちとの協同生活を通して、人と人とのつながりの大切さを感じました。
 能勢の農家さんたちにも可愛がってもらい、能勢は今でも僕にとって、用事がなくてもなぜか行きたくなる場所になっています。
 2012年3月に京都府亀岡市で新規就農しました。標高450mの山間部にあるのどかな本当に素敵な場所で、初めて新規就農者を受けいれた地区だったのですが、親切な人たちに囲まれて幸せな毎日を過ごしています。
 農業は決して楽な仕事ではありませんが、自分の頭脳と身体と技術をフル動員して勝負ができる、やり甲斐のある職業だと感じています。自分のやりたい事を生業にできたなら、こんな素晴らしい人生は他にないと、それに気付き挑戦できる機会に恵まれ、今こうして新たな舞台に立てた自分は幸せだなぁと常々思います。これからの長い農業人生、今の思いを忘れずにやっていきます。

畑も借り、さぁこれから
晴ネ叔子(第4期生)


晴ネさん

 よつば農業塾4期生の晴ネ叔子です。2年の研修を終えて、去年の春に就農しました。
 振り返ると、能勢に来たばかりの時の私は、クワの使い方も知りませんでした。それより何より農場の前の坂道を毎日登ったり降りたりするだけで筋肉痛になってしまうという体力のなさでした。そんな私が、ひとつひとつの道具の使い方や作業を教えていただきながらやっていく中で、少しずつ体力と自信がつきました。
 また、出荷に来る生産者の方々の野菜を見てお話したり、畑を見せていただいたりする機会があったのですが、自分なりに工夫して毎年チャレンジされている姿に、よし、私もやってみようと勇気をたくさんもらいました。
 それから、若い新規就農の農家さんも多くいて、情報交換でき、励ましあって農業をしています。
 就農にあたっては、私の場合、住むところと畑を見つけるのに時間がかかりました。去年の秋にやっと十分な広さの畑を借りることができて、今春から田んぼも借りることができました。さぁこれから、といったところです。

取り組めば道は開ける
山舞庶q(第5期生)


山浮ウん

 研修先の北摂協同農場(以下、北摂と略します)の畑を自分の畑と思って、農作業に励んだ塾生の2年間は、あっという間に過ぎてしまいました。
 北摂の職員は、農業経験が5年未満の人がほとんどです。研修では、はじめから確立された方法を教えてもらうのではなく、職員同士が知恵を出し合い、試行錯誤していろんな作業を進め、自分なりにいい方法を見つけていくプロセスが楽しかったです。農業を始めて間もないぺーぺーの私の提案も快く取り入れ、いろんなことにチャレンジさせていただき、大変感謝しています。
 農業塾には、先生がたくさんいます。北摂に野菜を出荷してくれる地場の農家さんたちです。ナスの仕立てや、トマトの水やりにしても、十人十色、さまざまなやり方があります。そのため、一通りではなくいろんな方法を学ぶことができます。農業塾は、何でも積極的に取り組めばどんどん道が開けていくところだと思います。
 私は卒塾後、北摂の職員となりました。塾生さんとは、指導者と研修生という関係ではなく、仲間として一緒に試行錯誤し、一緒に成長していきたいです。

 

入塾希望者は、いつでも能勢農場での体験研修(食費・宿泊費無料)が可能です。下記へご連絡ください。

●お問い合わせ:よつば農業塾(担当:田中)

〒563-0341 大阪府豊能郡能勢町宿野1378-1
TEL:072-743-6820 FAX:072-743-3663
Mail:juku@ares.eonet.ne.jp

http://www.kita-osaka.co.jp/~nogyojuku/


バックナンバー