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2013年5月号(NO.026)
2013春よつ葉交流会分科会報告@/参加生産者から:札幌中一・橋本稔
生産者紹介:カラミノフーズ、節辰商店、アトピーラボ
生産者から:春の交流会に参加して・新農業研究会、お互い顔の見える関係を・堀内農園/山里でくらす農漁村でくらす
会員から(1):いこま山のようちえん、北摂高槻生協会員・広瀬かおり、池田会員・佐藤真史
よつ葉職員から:会員さんの一言を 能勢産直・斉藤直也、2013春よつ葉交流会分科会報告A/お便り掲示板 パプアニューギニア海産・武藤優
視点論点:思考の起点としての「食」 国立歴史民族博物館・原山浩介
ひとこと言わせて:あの日のみそ汁に思いを馳せて・安達秀子/下北たより:(有)みちのく農産・哘清悦/編集委員からの一言




2013春よつ葉交流会 分科会報告(4・5・6面に関連記事)
これからの産消提携のあり方を考える
分科会主催・よつば農産

 かつて、相次ぐ食品公害や環境汚染を背景にうまれた産直運動は、時代が大きく変わろうとしている中で、改めてその意味を問われています。くり返される金融バブル、広がっていく格差と不安定化する社会、そして福島原発事故は、これまでのような経済成長を追い求める社会はもう持続できないことをより一層ハッキリさせています。
 そんな中でこの先、私たちは「食べもの」や「暮らし」をどう考えていくのか、また、社会の分業化が進み、人と人との関係が希薄になっているといわれて久しい中で、どうつながっていくのか。分科会「これからの産消提携のあり方を考える」の根っこはそんなところにあったように思います。
 事前集約では会員さんの応募がほとんどなく、一時は「これからの生産と流通の提携を考える」になってしまうことも覚悟しましたが、当日の参加者は飛び入りもあって、生産、消費、流通それぞれの立場から合わせて約120名になりました。できるだけ多くの方に意見を出してもらうため、4班に分かれて、各班ごとにそれぞれの現状や課題、これからについてお話しいただきました。 
 出された意見の多くに共通する課題は、伝えること、共有することでした。インターネットを中心としたコミュニケーションの手段は目覚ましい進歩をとげていますが、空虚な言葉やセンセーショナルな映像があふれる分、日々の生活の中から想像し、実感し、共有することはますます難しくなっています。けれど、それを抜きにして人と人とがつながることは不可能です。私たち自身も日々食べものを運ぶ中で、どれだけそのことに取り組めているのか、まだまだやり切れていないことは多いと感じました。
 限られた時間の中で消化しきれなかった部分もありますが、立場の違いを乗り越えてどう関係をつくっていけるのか、「食べもの」や「暮らし」を通じてみんなで考えていくことを、今後も積み重ねていきたいと思います。
 

(津林勇太)

 

参加生産者から
さらに踏み込んだ議論を
札幌中一・橋本 稔
 
 札幌で水産加工を営んでいます。個人的によつ葉の皆さんが大好きで、こういう集まりにはほぼ参加しています。今回は、よつば農産主催の産消提携についての分科会に参加しました。
 よつ葉関係の方々、各方面の生産者、取引は無くとも心が通じ合う流通の方々と少数の消費者と結構な人数で、同じ室内で4ブロックに分かれ、小さい声の方の言葉は、ほぼ聞き取れなかったのですが、それはそれで何となく理解できました。それは良いにしても、理解できないのは参加者の発言の質と量です。各ブロック見渡しても大体何人かの同じ方々の発言だったのではと感じました。
 確か、パンフレットにはこれからのよつ葉の目指す役割について若い世代の生産者、会員、職員を中心に とあったと思います。確実に参加者はそれなりに若かったと思いますが、最初の自己紹介以外で発言した平均年齢は決して若くはなかったような気がします。 
 私の居たブロックだけかも知れませんが、私を含めた生産者もわざわざ旅費をかけ、日曜日をつぶして来ているのに、腕を組んで天井を見たり、眼をつぶっていて何の交流ができるのだろうか。自らがこの関西よつ葉連絡会と関わりを持つことの意味、位置、意義を発言していくことで相互の理解も活き、新たな問題点も深化できるのではないかと思います。
 さらに問題なのは、よつ葉の若手の発言ではないでしょうか。本来なら、産消提携の結び目として、もっと言わしてもらえれば、産と消が対立する故に今回の産消提携のテーマがあったと思うが、それに対する方向性はもちろん、問題意識すら感じられなかったのは、私の加齢による感性の鈍化であるならばよいのですが。よつ葉の皆さんの、ストイックなほど勉強会なり会議なりで論議を深めていく人間性を「大好きで」と表現したのですが、その多くは私と同年齢(61歳)以上の方々と一部の若手だけということのないことを念じたい。せめてよつ葉憲章を実感としてとらえて発言なり問題提起をしてほしいと思います。そうして、もっともっと私たちと議論をしてほしいと思っています。
 最後ですが、消費者会員2名は、さすがにこういう分科会に出席するだけ問題意識も高く、温度帯も高い方々でした。もっともっと多くの会員さんに、消費者としての立場で自己主張してもらえれば、少しでもお互いの意識も近づくような気がします。私もどんどん発言して、もっと挑発し続けようと思っています。
(会員さん参加者の感想は4面に掲載しています)

 

 

関西よつ葉連絡会

 関西よつ葉連絡会にかかわる全ての皆さんに『よつばつうしん』発行、私たちの取り組みへのご協力をお願いします。生産・流通・消費が、ときに対立し、葛藤をはらみながらも、信頼関係で結びついたもうひとつの仕組みを構想し、実践すること。「つうしん」は、その方向性を共有し、考え方でつながる「場」でありたいと考えています。
 私たちは、皆さまと共に、「食」をさまざまな角度から考え、実践につなげていくことを目指し、関係者の方々に開かれた紙面として「つうしん」を編集していきます。つきましては、皆さまからの問題提起、活動の紹介などの積極的な 投稿をお願いします。また、発行費用についてもご協力のほどお願いいたします。 ※詳しくは別チラシをご覧ください。