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2012年1月号(NO.010)
新たな課題に向き合いながら 今年もともに
2012 今年もよろしくお願いします
全国から新年のごあいさつ
全国から新年のごあいさつ/会員から
会員から
よつ葉職員から
よつ葉職員から

よつ葉の大豆くらぶ/祝島たより/
「さよなら原発1000万人署名」ご協力ありがとうございました/

編集委員からの一言




新たな課題に向き合いながら
今年もともに

生産者・会員・職員が一堂に会した秋の交流会(2011.10.23)

本来あるべき「モノの流れ」を追求して…

 東日本大震災を契機として、私たちを取り巻く環境や価値観は一変しました。放射能汚染がクローズアップされると、これまで産直運動が当たり前のように謳ってきた「安心・安全」というフレーズの中身が見えづらくなったと感じます。
 「生産・流通・消費」というモノの流れを、現状の効率が優先された社会の中で、今一度問い直すならば、互いの立場の違いを理解し乗り越え、本来は対等であった関係性をどう作っていけるか?が問われています。
 これまで、よつ葉は食べものを通したやりとりの中で、世の中の仕組みやモノの流れ・考え方を変えていこうとしてきました。それは価値観が一変させられてしまった現在でも同様です。国の基準や方針は必要かもしれませんが、決してそれが全てではありません。私たち自身が情報を精査した上で何を思い、何を伝えていくべきなのか=Bこの問いに真正面から向き合っていかなければなりません。
 未来の子どもたちに、今何を残していくことができるのか? 本来あるべきモノの流れが今後は求められているように感じています。(淀川産直・奥野和夫)

私たちは変わらなければならない

 東日本大震災と原発事故を経て、私たちは改めて一人ひとりの生き方、人と人とのつながり、社会のあり方、自然と人間社会、科学技術に対する考え方が問われていると感じています。簡単に言えば、原発をなくすために、そして自然との関わりを大切にする社会を作り出すために、私たちは何を変えなければならないのか、私たち自身はどのように変わらなければならないのか、ということです。
 ひこばえの役割は、『ライフ』作成を通じて各地の生産者の思いや姿を伝え、会員―よつ葉―生産者の距離を縮めていくことです。今年は、もう1歩踏み込んで、人と人との関係、食と社会のあり方を提案する『ライフ』づくりをめざします。
 もうひとつは、今回の震災と原発事故を通して、被災地の生産者、様々な人びとと新たな出会いがありました。こうした出会い、結びつきこそが、関西に住む私たちと被災地との絆を作り、互いに支えあう本当の復興を作りだしていくと考えています。今年も引き続き、息の長い復興支援を様おこなっていきたいと思います。(ひこばえ・福井浩)

農の営みに根を下ろして

 昨年は花森安治生誕百年の年だったと聞きました。花森安治が死ぬまで編集長をつとめてきた雑誌『暮しの手帖』に、彼がめざす雑誌づくりの目標を示す文章が毎号掲載されていました。
 「この中の どれか1つ2つは すぐ今日 あなたの暮しに役立ち せめて どれか もう1つ2つは すぐには役に立たないように見えても やがて こころの底ふかく沈んで いつか あなたの暮し方を変えてしまう そんなふうな これは あなたの暮しの手帖です」
 よつば農産で、カタログ『ライフ』づくりにかかわるようになって、僕は彼の主張を頭に浮かべてきました。商品を売るためのカタログですから売り上げはもちろん大切ですが、よつ葉の主張がその奥から読み取れる、そんな紙面づくりをめざしてきたつもりです。この思いは『ライフ』づくりを支えている全ての職員共通のものだと思います。
 日々の食べ方、暮し方に、よつ葉の提案、主張を届けていくことが、いっそう問い直される時代です。農の営みにしっかり根を下ろして、今年も人の暮しがつながっていくよう励みます。(よつば農産・津田道夫)

福井原発銀座と向きあう年

 この一年を振り返るとき誰しもが「東日本大震災」と「福島原発事故」を語ることでしょう。とりわけ放射能は、収束することなく大気を通じ、海洋を通じて何十年と日本ばかりか周辺諸国を汚染続けることでしょう。少子高齢化が進むなかすでに子どもたちが内部被曝している現実は、日本の将来に大きな不安をもたらしています。
食べものの安全性、安心して暮らせる社会・環境を求めて運動し続けてきた関西よつ葉連絡会をはじめとした消費者運動にとって、この災禍はあまりにも理不尽なものです。しかしこの現実に目を背けることなく向き合って行かなくてはなりません。
 そして「福島原発事故」は遠い所の話ではありません。福井県には原発銀座と称せられる14基もの原発がひしめき、ここに事故が起きれば近畿、そして私たちの水がめ琵琶湖は一溜まりもありません。みなさまと一緒になって、この足元の福井原発を再稼動させない運動に取り組まねばならない2012年と思います。(別院センター・松永了二)

おいしい食べもの これからも

 この冬の白菜や大根がおいしい。白菜は水炊きにしてポン酢で食べるのが好きだ。大根は先の細いところを大根おろし、太いところは大きく切って薄味でコトコト煮る。もちろん葉っぱも炒めものやみそ汁に使う。
 去年から淀川産直の「お魚大好き会員」に入ったので、大阪湾の鮮魚が月に2回ほど届くようになった。とても新鮮でおいしい。届く前日に断わることもできるのだが、用事があってもできるだけ早く帰る。新しい魚は「おつくり(刺身)」で食べる人が多いが、僕は煮魚にすることも多い。新鮮な魚は絶対煮魚に限る!
 先頃、福島県相馬市で活動しているNPOを訪ねた。そこには放射能汚染が復興の障害となっている現実があった。新鮮な魚も地元の野菜も米も台無しにされた暮しがあった。当たり前の生活を取り戻すために必死に生きている人たちがいた。
 年の初めに強く想うのは、この世から原発を完全に廃絶し、これからもずっとおいしい大根や白菜、新鮮な魚を食べられる世の中にしていきたいということです。(連絡会事務局・田中昭彦)