阪神産直会員 井上芳美
私の「よつ葉歴」はかれこれ15 年? “ それなりにひたむきな”消費者かと自負しております。といいますのも、多感な時期の生活体験、学生時代の専攻科目(食品微生物学)や社会人となってからの職務経歴(酒類製造業 / 酒類食品卸売・小売業)の影響を受け、「食が人をつくる」との信念を強く持ち、可能な範囲で自然で安心、安全な食材の摂取に努めているからです。日々の生活に欠かせないのは地場野菜セット。毎週、旬の恵みをおいしくいただいています。
先日、アグロス胡麻郷の畑・研修施設で開催される『あわいば(注)体験イベント「麹と遊ぼう」~酒と菜っ葉~』の情報を得て、微生物・酒・野菜のキーワードにひかれ参加しました。アグロス胡麻郷代表の橋本昭さんの「麹と遊ぶ」ワークショップを心待ちに、兵庫県西宮市から電車で約3時間、南丹市胡麻の里山へ。なおこのイベントには特別な参加動機がありまして、アグロス胡麻郷で勤める田野朋美さんは、20 年来の付き合いとなるママ友、心友(≒親友)であること。さらに私はアグロス胡麻郷の生産物に格別の想いを寄せるファンであること。何事にも“ 真摯(しんし)でひたむきな”本物の自然派路線をいく彼女が、働き暮らす大切な場所を、ぜひ一度見ておきたかったからです。お互いの人生の節目において胡麻郷探訪が実現したという顛末(てんまつ)です。
街の喧騒を離れ、田園風景のなか、橋本氏の深~いお話に魅了され穏やかで刺激的なひとときと昼食のお弁当や豚汁の旨味滋味と向き合い、醸し出す声を聴き、麴甘酒を使ったデザートに舌鼓を打ちまくり。ご一緒させていただいた初対面の皆さんとも、興味深い話題が尽きず。乾燥麹をおみやげにいただき、甘酒・醤油麹を自宅で仕込み。ご縁あって「よつばつうしん」に寄稿させていただく機会にも恵まれ、余韻までたっぷり堪能。生涯忘れられない旅となりました。
橋本さんの「麹と遊ぶ」ワークショップ
楽園デザイナ- さがひろか
2015年園部での矢野さん(中央)とへっぴり腰のわたし(その手前)
(編集部 矢板進)
一緒に対話の会(オープンダイアローグのようなもの)をやっていた友人と新たな試みを始めた。「一緒に」といってもほとんど任せっきりで、僕の方はほいほい付いていくだけのようなものだったが…。
京都のなかでもお店とか、イベントスペース、読書会やオープンダイアローグを試みているところなど、注目すべき活動をしているところはたくさんある。しかしいつも同じメンバーが集まってはせっかくの有意義な活動も、マンネリ化や、硬直化したりすることもある。また似たようなことをやっていたり、目指し
ているものに共通点があるものも多い。
関心のある人を募りながら、そういう場所を巡礼し、人や活動の連携の流れをつくろうというのである。あそこにも同じような考えを持って、面白いことをやっている人がいるということになれば、自分が普段、関わっている場所にとっても刺激になる。
また一緒にやってみることで活動に幅ができ、見えなかった先を見据えた活動の方向性が見えてきたり、それらが大きな動きになることもあり得る。どれだけの人が共感し、参加してくれるのか未知数だが、楽しみである。
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