〈2022年9月号（No.137) -4〉

• よつばの学校　公開講座

  「子育ての『たいへん！』を
  

  『おもしろい！』に変えるこどもキッチンセミナー」

  
  

  石井由紀子さん（こどもキッチンセミナー主催）

  
  

  参加者感想文より
  

  
  

  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
  6才の娘を持つ母です。
  
  赤ちゃんの頃にたまたま「モンテッソリ―教育（注）」をされている先生に出会い、それから家庭でできることからモンテッソーリ教育を取り入れ、今はモンテッソーリ教育の幼稚園に通っています。
  
  何度も聞いたり、読んだりして知っているモンテッソーリ教育の基本を実例を交えながら、とても分かりやすく、親しみやすくお話してくださって、大切なことを思い出せたり、頭のなかを整理できたり、良い復習になりました。幼い頃のことも思いだせたりして、懐かしく感じることもありました。
  
  幼稚園で今年度より本格的に料理に関するお仕事をする場所を整えてくださって、家でも以前より増してお料理のお手伝いをしてくれるようになりました。
  
  夏休みもますます台所にいる時間が長くなり、先生のお話の〝実践編〟を参考に親子ともに台所で楽しい時間を過ごせるように取り組んでおります。まだ一度も伺えていない先生の「こどもキッチン」にもいつか参加できたらと考えています。

  （高槻会員　I・K）

  　　　　
  
  
  石井先生の講座内容はもちろんのこと、先生自身もお話上手で充実した2時間だった。モンテッソーリ教育論を先生自身の経験からの具体的なアドバイスがあって、今回の講座の前後で日々の子どもに対する困り感や意識、捉え方が大きく自分のなかで交わり、これからは楽にまた前向きに毎日子どもに向き合えそうです！　　

  （高槻会員　S・S）

  　　　　　　
  
  　
  先生のお人柄が素敵です。学びと経験に基づくお話はとても説得力がありました。「子どもサイズの本物を」のお言葉が心に響きました。食べるものもそうですが、道具、環境も本物を知ってほしいと思います。大人都合でなく、子ども目線に立つことですね。

  （淀川会員　Y・H）

  　　　　　　　　　　　　　　
  
  

  
  講師の石井由紀子さん

  
  （注）子どもを観察することによって見出された事実に基づく科学的な教育法。「子どもには自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在が前提となっている。
  

  　
  　　　　　　　
  
  

• もっと聞かせて　しゃべらせて

  カジノ問題の経過と今後の運動
  大阪会員　八木正行
  

  
  

  　　　　　　　　
  カジノのデメリットは依存症や犯罪の温床になることに加え、コロナにより外国人客が減り収益が上がらない、さらに土壌改良費など公費の際限なき負担も指摘されています。しかし、大阪市・府政は住民の声に耳を貸そうとせずに、カジノ誘致に突き進んできました。
  
  通常は知事や議員しか条例の提案はできません。しかし、間接民主主義が機能しない現状に、最後の手段である直接請求をすることにしました。3/25から5/25まで「カジノ住民投票条例直接請求」のため、大阪府下で署名運動に取り組んできました。その結果、法定数（選挙権のある者の1/50=約14万6000筆）を上回る約21万筆を集め、7/21日に吉村知事に住民投票条例案を提出しました。
  
  同様の請求があった和歌山市、横浜市では委員会で詳細な検討がされた上、別の日に本会議で審議されています。それに比べ大阪は委員会を開かず、たった半日の審議で否決してしまいました。署名した住民の願いを踏みにじるひどい仕打ちで、怒りでいっぱいです。しかし、議会否決で21万筆の願いが消えた訳ではありません。
  
  今後も21万筆を携えながら運動をしていきます。銀行前での「融資を止めて」の街宣、国への「認可するな」の要請など、できることを全てしていきます。運動を全国へ広げること、また全世代の運動にしていくのが課題です。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　
  

  
  

  
  カジノ建設予定の大阪南港付近

  
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　
  
  

• 編集委員からの一言

  　
  
  最近、京都南部では地震が多い。ぼくの住んでいる地域は老人が多く、古い家に囲まれています。地震が多発した４月辺りだったか、２軒隣の普段は挨拶ぐらいしかしないおじさんが走るように近づいてきて、話しかけてきました。「大きな地震が絶対に起こる」と言い、そこら辺に放置してあったハシゴにロープを用意してくださり、「この家とこの家は崩れるだろうから、こっちにこのロープとハシゴをかけて逃げる」と逃げるルートまで、設定して教えてくれました。
  
  ぼくは庭と食事などをする共有スペースを中心にしたシェアハウスのようなところに住んでいるのですが、若いひとたちが住んでいるので、「皆さんにも言っといて下さい」と言われ、メンバーで共有しました。年寄りたちが周りにはたくさんいるので、非常時での活躍を期待されているようです。ぼくはまだ参加できていませんが、メンバー内でも避難場所の確認やイメージトレーニング、非常食の試食などを定期的にやり始めました。
  
  気候変動や食料危機など、増していく心配事に囲まれながら、ぼくたち市民はご近所で肩を寄せ合って生きていかなければならなくなると実感する今日この頃です。
  

  （編集部　矢板　進）

  　
  

  
  
  
  
  
  

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