直営農場の取り組みについて
かごしま有機生産組合
野菜を洗っているところ
(川崎直人)
新潟の食文化を守る
まえた
新潟県新潟市:塩引鮭(Life p19)、日本海の干し塩いか(Life p19)、新潟の海鮮お宝漬け(Life p25)
1945年創業。鮮度の良さは大前提に、こだわりの製法で仕上げられた干魚、創業当時は漬物店だったことからその経験が生かされた漬け魚などを通して、古くから新潟で伝わる「保存」の文化をつないでいる。
前田さん(中央)とスタッフ
新潟における食文化に欠かせないものの一つが塩鮭「塩引鮭」です。縄文時代より人々の優秀な食料源であり年取り魚(としとりざかな=大晦日、年越しの食事につける魚)、刈上げ祝い(稲刈りが無事終了したお祝い。あんころ餅ときのこ汁などで祝う。塩鮭も欠かせない食材)として特別な日の食べものとなりました。
新潟は明治時代に鮭、鱒の北洋漁業の拠点となり昭和四、五十年代、秋から翌春にかけて家で食べる魚と言えば「塩鮭」となりました。冷蔵庫がない時代、塩鮭を保存するのに新潟の冬の気候が適していたことも新潟の食文化に根付いた理由です。
近年の原料事情は2004年より全国的に減少傾向となっており最近の5年間については2016年の約30%減の2000万匹となっています。減少の原因は海水温の上昇で親潮の弱体化による回遊コース、餌環境などによるものと考えられています。本来ならば、水温の高い年の翌年は水温が下がり、今年の新潟県では豊漁が見込めるはずなのですが、最近はそれも不安定になっていて、予測できません。新潟県の漁獲傾向も年々減って芳しくありません。
また、ロシア情勢の影響により輸入鮭類の価格も高騰しています。水揚げ量の減少や、価格の高騰などの弊害がありますが、「まえた」は今後も古くからの製法で新潟の食文化を守り続け、全国の皆さまにも新潟の塩鮭(塩引鮭)を提供したいと願っています。
(前田 隆)
都市近郊農家と住民が集う場
あわいば
こんにちは、西京都の会員の松田直子と申します。普段は森とつながる活動をしています。今回は「畑とつながる」を合言葉に「あわいば実行委員会」の活動のご紹介です。活動の名称である「あわいば」は「間の場」という意味で、都市近郊農家と都市住民が出会い・集う場づくりを目的に活動してきました。
よつ葉会員の皆さんにはおなじみの[アグロス胡麻郷]が発起人で、株式会社F&Iクリエイトの井上代表のもと、4月からは京都市西京区の桂坂公園にて、マルシェを毎週土曜日に開催しています。ご近所の西京都共同購入会にもこの活動にご賛同いただいてます。
このマルシェは京都市が行なっている公園利活用トライアル事業(おそとチャレンジ)の一環で、桂坂公園の、都市と田舎のちょうど中間という立地の良さと、新しい公園利活用の社会実験に「あわいば」との親和性を感じ、参加することにしました。
出店者は「アグロス胡麻郷」の京都産野菜・加工品の販売を中心に、[京都府立農芸高校]の学生によるヨーグルトの販売など、のべ10団体以上。週によってはいろんな出店もあり、夏休み期間中には「西京少年補導委員会桂坂支部」による子ども向けイベントも開催され、地域の方と小さなコミュニティが育まれています。「青空カフェ」という無料のカフェスペースも毎週ありますので、お茶を飲みながら「あわいば」メンバーと交流してもらえると嬉しいです。
今後は地産地消が実現する範囲の買い手をつなげることを目指し、預かり所(デポ)でお野菜の受け渡しを行う農産物購入システム「あわいば」のWebサイトを10月リリース予定で、田舎の暮らしが体験できる「スーパーレジャー構想」なども計画しています。「桂坂プチマルシェ」に遊びに来ていただき、これからの取組みにお気軽にご参加いただき、畑を感じる体験をともに楽しめれば幸いです。いろんな関わりをお待ちしています。
あわいば桂坂プチマルシェ
Copyright © 関西よつ葉連絡会 2005 All Rights Reserved.