健康を念じ、心を込めて
広島東城有機野菜の里
スタッフの皆さん(前列右から4番目が瀬尾さん)
(広島東城有機野菜の里 瀬尾 陽)
かまぼこ屋の正月
伊予蒲鉾
愛媛県西予市:板かまぼこ、コーンちぎり天
八幡浜魚市場から仕入れた鮮度の高い魚を使ったすり身、チャレンジ精神を失わないものづくりのなかで培われてきた職人の確かな技術。漁獲量が減少するなかでも“宇和海の恵み”を生かした練りものをつくり続けている。
代表の三好さん
伊予蒲鉾は愛媛県八幡浜市で創業した伊予蒲鉾協業組合を前身として、1987年に隣町の宇和町に新たに会社を設立しました。八幡浜では昭和に入って練製品製造業が盛んになりました。最初の記録としてかまぼこが書物に登場したのが1115年になります。八幡浜地方では、練製品の事を「くずし」と言っていました。語源は魚の身を突き崩して加工するところからきている古語ですが、今は死語になってきています。
その当時のくずし屋は、特に年末は多忙を極め、私も子どもの頃から手伝わされていました。毎年12月になるのが憂鬱で、「世間はクリスマスだというのに」と、しもた屋(商業を営まない住み家)の生活が恨めしくもあり、避けて通れない道だと子ども心に覚悟したものです。正月用の錦巻き、あげ巻きなど、全部手づくりでした。この時期から睡眠が2~3時間の日が大晦日まで続きます。このような繁忙ぶりでしたので、元旦は家族みな戦の討ち死に状態で、おせちの材料をつくっておきながら、私の家にはおせちはありませんでした。でも親父がつくるエソだしの雑煮はおいしかったです。
ここ10年ほどの間に多くの魚の漁獲が減っています。かつての乱獲が深刻な状況をつくっているのではないでしょうか。かまぼこ屋の数も原料高と消費減の影響で減少しています。私の周りのかまぼこ屋の経営者は、私も含めみな、かまぼこが好きです。それは子どもの頃から魚の旨味としなやかな弾力の本物を食べてきたからだと思います。これからも本物の蒲鉾がつくれるように、水産資源の保全や地球環境に優しい漁法によって、長く継続できるように願っております。
(伊予蒲鉾 三好一臣)
身体は食べものでできている
ホリスティックキッチン
神戸市でホリスティック栄養士として活動をしております。現在は主に体調が優れない方のお食事と栄養のカウンセリング、米粉パンなどのお料理教室を行っております。「食事にはすでに気をつかっているけれど改善しない」「病院では原因がよく分からない」「体質だと思っているけれど改善できたら嬉しい」「とにかく疲れがひどい」そんな症状をお持ちの方でも、お食事と栄養でできることをカウンセリングでお伝えしています。またお料理教室では、とにかく「おいしい、楽しい、簡単」を大切に、日常で実践できることを学んで帰っていただきます。健康管理のためのこだわったお食事は、面倒で、おいしくなくて、手がかかる! というイメージをできるだけなくしていただくことが目標です。
私自身、前職の教員時代に多くの原因不明の体調不良を経験しました。子どものアトピー性皮膚炎にも悩みました。しかし栄養学を学ぶなかで、身体は食べたものでできていて、身体の症状を一部で切り取ることはできないことを学び、食事と栄養で大きく改善することができました。「ホリスティック」とは、「全体の」という意味の英単語です。身体はすべてつながっているととらえ、他者とのかかわり、住環境、地球環境すら私たちの健康を左右しているという考えを基本としています。
特に「どんな食べものを選ぶか」は私たちの健康に想像以上に大きく影響していることに、驚かされます。自分や家族が笑って毎日を過ごし、自分らしく輝けるためには、その土台となる「健康」がとても大切です。食べるものをよりよく選ぶことは、つまりそのまま、よりよく生きることにつながると考えております。
料理教室では、土のついたよつ葉のお野菜や、生産者の方の思いや加工工程が明らかで安全な調味料などに大変助けられています。今後も、多くの方の「もう一歩先の健康」を支えるために、よつ葉さんと一緒に活動していけたら幸いです。
(やさい村会員 永﨑 早季)
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