雇用の創出と地域に活気を!
吉田ふるさと村
スタッフの皆さん(3列目の左から2番目が堀江さん)
(堀江祐輔)
先人の知恵の結晶
出雲国大社食品
島根県出雲市:出雲国大社食品のおでんセット(Life100号 p.19)、福揚げプレーン(Life100号P.19)など
出雲大社のある大社町で、1963年創業。日本海に面した地の利を生かし、島根半島沖で獲れた旬の地魚を使ったすり身、地元、島根の食材を受け継がれた熟練の製法で練りものにしている。
「あごの野焼き」と山崎さん
毎年旧暦の10月10日に全国の神々が集う「稲佐の浜」の前でかまぼこをつくって、もうすぐ60年になります。冷蔵・冷凍技術の発達していない時代は、魚が獲れても遠くへ運べないため、それぞれの港や地方で独特のかまぼこがつくられていました。しかし、大量生産大量消費が形成されるプロセスのなかで、外国から輸入される冷凍原料でつくられた全国一律の製品が多数見られるようになりました。多くのかまぼこ屋は原材料の確保を商社や問屋に任せていますが、一昨年頃より原油高、賃金高などの要因により価格が高騰し、原料確保が困難になりつつあります。外国でもすり身に対する評価が上がり、日本が買い負けている話も聞きます。原料が確保できなければ、かまぼこ業界そのものがなくなってしまう! そんな危機感でいっぱいです。そこで私の祖父が創業していた頃のように、もっと地場の原料を使おうと取り組みを始めました。それも、自社で天ぷらをつくって出荷するだけではなく、「調味すり身」の製造です。天ぷらを買って食べるだけではなく、ご家庭で揚げてもらい、揚げたてを食べていただければ、日本海の魚のおいしさと練製品の魅力をもっとお伝えできると考えています。
「調味すり身」をつくる段階で、近隣の漁港で獲れた未利用魚などが使えれば、SDGsにも貢献できると考えておりますが、数量がまとまらないなど、まだまだ多くの課題があります。ただ、地場の魚を活かした製品づくりは形になってきています。かまぼこは先人の知恵の結晶。日本の素晴らしい文化の一つです。低カロリー高タンパクなヘルシー食品のかまぼこを未来へつないでいくためにも、挑戦を続けて参ります。
(山崎英樹)
誰もが安心できる社会を目指して ~「おおさかコモンズ」~
パプアニューギニア海産 武藤北斗
パックした冷凍エビを持つ武藤さん
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