復帰50年変わる暮らしと環境
真南風
(平安名貞市)
伊是名漁業協同組合
新たなチャレンジ アーサ養殖
沖縄県伊是名島:沖縄いぜな島のアーサ(Life p30)、伊是名の洗いもずく(Life230号 p18)など
沖縄本島から北部に位置する伊是名島の近海で養殖されたもずく、アーサ、海ぶどうが主な海産物。種や苗の管理も漁協が請け負うなど、生産者と協力しながら取り組まれている。漁場と作業場が近いことで鮮度は抜群。“美ら海”の恵みがしっかり感じられる。
私たちの島、伊是名島は本島北部に位置する離島で、人口1500人ほどの小さな島です。
島の一次産業は、サトウキビとモズク養殖に支えられており、養殖もずくは沖縄県農林水産業振興計画で定めた戦略品目に指定され、その生産振興を図るため拠点産地認定制度(定時・定量・定品質で出荷が可能な拠点産地を形成するための取り組み)があります。伊是名村は、2017年11月9日に沖縄県よりもずくで拠点産地として認定を受けました。
伊是名島のもずくは、「早摘みもずく」の名で知られており、市場に出回っているもずくより細くてヌメリが多く、喉越しが良いのが特徴です。
また、沖縄の代表的な海藻類といえば「もずく・海ぶどう・アーサ・ヒジキ」があげられますが、伊是名村は、もずく以外で海ぶどう・アーサ養殖にも取り組んでいます。特に、新規養殖として取り組んだアーサ(ヒトエグサ)は、2011年度から取り組みを開始し、生産技術が確立したのが2019年頃です。
新規養殖には、島と縁のない県外出身者である夫婦の存在が大きかったと感じています。島にダイビングショップがないことを知り、ダイビングショップを運営しながら、繁忙期以外でできるアーサに着目し取り組んだ結果、直近2カ年で上質なアーサを生産できるまでに至りました。また収穫作業も、他では見られない方法を夫婦で創出し、夫婦仲良く作業している姿は大変微笑ましい限りです。
このように伊是名村は島の規模は小さいですが、住んでいる島民は皆エネルギッシュです。これからも、新しいことにチャレンジし、魅力ある島づくり続けてまいります。
(名嘉 猛)
"自然はさりげない"を伝えたい
寿堂(コトブキドウ)
はじめまして。
ふんわりからあげとやさしいおやつ“寿堂”と申します。大阪府吹田市 万博記念館公園からちょっぴり頑張って歩いてたどり着く、山田東という静かな所にお店があります。
昔から料理をすると誰かが喜んでくれるので「いつかお店持ちたいなー」と思っていました。なかなか覚悟ができずにいたところ、コロナ禍になり、そのなかでの出産を経て、「いつ死ぬかなんてわからないし、開業資金貯まるまで待っててもあかん!」と思ったときに、今の場所にご縁がつながり勢いではじめました(笑)。
今まで生きて来て感じたことの今時点のまとめが“自然はさりげない”だったので、それをお伝えすることに意義を感じており、その手段として、お料理に携わってきた経験を使えたらと思ったこと、好きなことをして家族を守りたいと思ったのも大きかったです。
自然はさりげなく、去り際もわからぬまま消えていく。それに気づけず、多くの真っ当な生産者がなくなっていく現実をどうにか減らしたい。脳でおいしいと感じることも時には必要かもしれないけど、五感で感じる喜びを忘れないでほしい。その感覚を子どもたちに子どものうちにつないでいきたい。そして子どもに関わる大人の方に大切にしてほしい。そんな気持ちを押しつけることなくお伝えしていくには私が納得し、楽しむことが一番!と、家族やご縁のある方々に伝わり水脈のように自然になじんでいくといいなと思い、2021年12月にオープンしました。
お店の食材には生産者さんとつながりの深いよつ葉さんの調味料などを使わせていただき手づくりのものを心掛けています。自分が行けない、知れないこともよつ葉さんのカタログにはいろいろと書かれていて、私の勉強材料となっています。各方面の企画担当者さんに感謝です。
お店はまだオープンして間もないですが、これから自身、家族、周りの人、その先に広がる人々が自分の心に平和をつくれるようなきっかけのツールとして“食”に関わり、自分にも周りにも優しい世界が、少しずつでも広がっていけばいいなと思いながらなりわいとして続けていきたいと思います。万博公園が近いので近くにお寄りの際はぜひ寄ってくださいね!
(淀川会員 増田寿恵)
寿堂(コトブキドウ)
〒565-0821 吹田市山田東1-18-20赤テント旧マナ
万博記念公園駅出口3出口から徒歩約19分
090-3282-7417
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