感謝の気持ちを持ちながら
中村さん
田植中の中村さん
(中村直巳)
とりもとの皆さん(中央が小幡さん)
(小幡勉)
幸福度をあげる活動をしたい
伏見わっか朝市
会社員時代、人と同じように仕事ができないという無力感のなかでこれからどうしたらいいのか迷っていた20代。ある出会いがきっかけで会社員を辞める選択をしました。その後妊娠、自宅出産でお世話になった助産師さんとの出会いがあり、身体と食の関係に関心を持ち始めました。
同時に家族・社会のなかで理解されない部分があるのを感じるようになりました。なんとかそれらと自分とをつなぎ止めるため『その島のひとたちは話を聞かないー精神科医、「自殺希少地域」を行く』(森川すいめい著)という本を読み、社会のなかで人が精神的に健全に生きていくにはどうすればいいのか考え続けました。
家庭・社会との関わりを模索するなかで経済的、身体的自立のためアルバイトを始めました。アルバイト先のカフェのマスターやその近くにある朝市の主催者さんは地域に根差した活動をされており、仕事は労働ではなく、関わり合うもの同士が長所短所を理解し支え合っていくことなのではないかと考えさせられました。私自身ここにいると安心を感じられる場所になりました。
その折にコロナ禍発生。朝市はその影響を受けながらも地域の農家さんのために開催し続けられました。ささいな挨拶やおしゃべりが交わされるこの場所は地域の方々にとっても精神的に必要とされていると強く感じました。しかしその朝市は高齢化により閉店が決定してしまいました。
コロナ禍を始め、さまざまな理由から生じる孤独・無力感。そんな状況下でも、互いに知り合い、コミュニケーションできる場所を残したい。次世代へ渡す地球環境のため、農薬化学肥料に頼らず栽培された野菜、固定種を残したい。脱プラスチックなどの環境問題に取組みたい。利便性、利益重視で考えるのでなく、現在と次世代の幸福度をあげる活動をしたいと考え朝市を引き継ぐことにしました。前主催者、農家さん、友人、カフェマスター、チラシを見てボランティアに来てくれた学生さん、お客さん。たくさんの方々に支えられスタートし、2年目も奔走中。当初の目標もまだまだ道半ばで、一緒に活動してくださる方を募集しています。これからも朝市に集う人々が「わっか」になり関わりあえる場所を守っていきたいと思っています。
(京滋会員 忠見恭沙)
真ん中が忠見さんとお子さん
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