「腸は第2の脳」と言われます。腸にはものすごくたくさんの神経が集まっていて、それがまるで脳のように見えることからそう言われるのだと思っていましたが、どうもそんな単純な話ではないようです。
腸も心臓もあらゆる臓器は自律神経に支配されています。手足を動かす運動神経と同じように自律神経も束になって脊椎を通っているものだと思っていましたが、そうではなくて迷走神経と呼ばれて直接脳とつながっているそうです。確かに、脊椎の上の方を傷つけられると、それより下の方の運動器官は動かなくなりますが、胃や腸は動き続けます。しかも運動神経は中央集権的なのに対して、自律神経の方は分権的で、なおかつ双方向的なのだそうです。臓器の方からも脳に情報を送り、脳がまたそれに対して応えるという具合です。心臓がドキドキするから不安になるのか、不安だからドキドキするのか。腸の場合は特にたくさんの神経で脳とつながっていて、腸と脳は私たちが考えている以上に密接な関係があるようで、これを「脳腸相関」と呼ぶのだそうです。
かつて「断腸の思い」という言い方がありました。今やほとんど死語で使われません。腸がちぎれそうなくらいつらいという意味ですが、こういう状態の人のレントゲン写真を撮ると実際に腸がちぎれそうになっているそうです。あるいは「腸(はらわた)が煮える」というのも単なるたとえではなくて、腸内が煮えくり返っている状態なのかもしれません。
他に「肝っ玉が太い」とか「肝がすわっている」というのもあります。脳と腸がつながっている迷走神経のうち直接つながっている分と肝臓を通してつながっている分があるそうです。肝臓はもともと毒物を分解する臓器ですから(アルコールは毒物なんですよ)、腸が引き受けたあらゆるもののうち、タチの悪い物を受けとめてくれるわけですから、肝臓が太くすわっている人は、それだけ脳への負担がなくなってどっしりとしていられるわけです。
現代の私たちは、昔の人と比べてほとんど自分の臓器、中でも第2の心臓と言われる腸と対話しなくなりました。だから平気で腸や腸内細菌がいやがるものを食べて傷つけていますし、免疫機能を傷つけています。ウイルスはそんな私たちに襲いかかってきました。
田んぼにて
4月18日「命どぅ宝!知ろう!感じよう!沖縄のこころ」に参加しました。「月桃の花」歌舞団の歌と踊り、沖縄物産企業連合の田場典篤さんから市民報告、糸数慶子さんから「辺野古の今~沖縄の運動と関西の連帯~」の講演、沖縄の特産品の販売もあり盛りだくさんの内容でした。
沖縄戦のこと、踏みにじられる沖縄県民の人権、辺野古新基地建設にて沖縄戦の犠牲者の遺骨を含む土砂が使われる恐れがあることなど聞かせていただきました。
日本の国土面積の0・6%の沖縄に米軍専用施設の約70%が集中し、騒音、環境汚染、米軍関係の事件・事故は後を絶ちません。なぜ沖縄ばかりに基地負担が押し付けられるのだろうか。
3年前、よつ葉の研修部会で沖縄を訪問しました。住宅地のど真ん中にある普天間基地に驚き、あの美しい辺野古の海の埋め立てが、今も進み続けていることに胸が痛みます。沖縄で起きている問題を沖縄だけの問題にしてはならない。関西で暮らす私たちも連帯し声をあげ続けたいと思いました。
最後に、印象に残った言葉です。「沖縄のこころとは、人間の尊厳を何よりも重くみて、戦争につながる一切の行為を否定し、平和を求め、人間性の発露である文化をこよなく愛する心であります」
(奈良産直・松本恭明)
●老朽原発うごかすな ! 大集会inおおさか
日時:6/6(日)13:00~
場所:うつぼ公園(大阪市西区)
大阪メトロ四つ橋線・中央線 本町駅下車
主催:老朽原発うごかすな ! 実行委員会
●「よつ葉の本」ができました!
『きちんと「食べる」、きちんと「暮らす」』
岡田晴彦【著】ダイヤモンド・ビジネス企画
注文番号:59015 1500円(税込1650円)
※よつ葉の会員特典:よつ葉ポイント300Pを進呈
お問い合わせ:0120-969-306(関西よつ葉連絡会)
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