(能勢会員・難波希美子)
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ホップ・ステップ・のせ
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感謝と優しさで配達
(兵庫いきいきコープ・徳本祐史)
『きちんと「食べる」、きちんと「暮らす」』
~食材にこだわり、笑顔を届ける「関西よつ葉連絡会」の45年~
岡田晴彦【著】 ダイヤモンド・ビジネス企画 2021年1月 228ページ 1650円(税込み)
評者:高橋美由紀(自然館水無瀬店)
注文番号:59015
よつ葉のパートを勤めて今年9月で30年になる。いよいよ潮時かなぁと思いながら「いや、もう少しここに居させて」と強く思う。「この30年、仕事に行くのをいややなと思ったことがない」と言うと、えーっ!と驚かれるが、決して恵まれた職場環境ではない自然館水無瀬店での勤務が私には楽しくてならない。確かに「あんたら楽しそうに働いてるなぁ」とお客さんに声をかけていただくこともある。
「よつ葉は関西一円に安全な食品を宅配する会社です」と言うと「コープ(生協)みたいなもんやね」と言われるが、コープと全く違うのは、よつ葉はただ安全な食品といわれるものを仕入れて宅配しているのではないというところだ。
よつ葉には能勢農場など自前の農場があり、そこで育てた牛や豚を加工するハム工場があり、さらに豆腐工場、お惣菜の加工工場もある。つまり知らないどこかの工場で作られたものを仕入れるのではなく、原材料の肉や野菜も、使う調味料も、加工過程も、そこで働く従業員も全て中身のわかる自前の食べものを作って、それを会員さんに届けている。そういうことを45年かけて積み上げてきた会社だということ。それがとてもわかりやすく書かれていた(全てが自前ではなく仕入れのものもある)。
そして何より納得したのが、よつ葉の仕事は(店舗もその他の部門でも)ウソをついたり、自分をごまかしたりしなくていいこと、本当に自分で納得した安全でおいしいものをお客さんにおすすめできること。それがストレスのない、心から働くことを楽しいと思える職場の理由なんだということだった。パートを始めたころ、「よつ葉の牛乳がおいしいのはなぜですか」と上司に聞いたら「牛がストレスなくきげんよう飼われているから」と。
人間も、人間の食料となってくれる牛や野菜たちも丁寧に育てられストレスなく暮らしているということが、よつ葉の大事な理念の一つであり、食べるというのは他の生きものの命をムダなくいただくということ。それが「きちんと食べる」「きちんと暮らす」につながるのだと改めて思う。
私のこんな紹介ではとうてい分からない。会社と呼んでいいのかどうかも…ちょっと不思議な団体であるよつ葉のこと、知ってもらうため、この本をお店で貸し出しています。詳しくはスタッフまで。
この本を読んだ夫が「おまえ、おもしろい、いい会社で働いてるんやな」と言ってくれたのがうれしかったです。
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