PCRというのはポリメラーゼ連鎖反応(ポリメラーゼ・チェイン・リアクション)のことで、ポリメラーゼはウイルスのもっている遺伝子RNA(4種類の塩基がつながった鎖)を複製するための酵素です。つまり、鼻の粘膜やだ液の中に含まれるわずかばかりのウイルスでもPCR検査によって増殖されて陽性を示します。陽性だからと言って、「感染」していたとは言えません。たまたまウイルスが1個だけ付着していたからと言って「感染」していたわけではないでしょう。
この検査キットの取扱説明書には「感染症の検査に使えません」と書かれているそうです。しかも、この検査はウイルスがあるかどうかの反応であって、インフルエンザウイルスだろうとカゼの原因となるコロナウイルスだろうと新型コロナウイルスだろうと全て陽性を示します。増殖したウイルスのRNAをあらためて検査して初めてそれぞれのウイルスが判明します。変異型が確認されるのはこの段階です。毎年冬の時期になればインフルエンザやカゼが流行しますが(これは乾燥してウイルスが飛びやすいのと、寒さのために免疫機能が低下するため)、今年はインフルエンザが流行しませんでした。マスクや手洗いでインフルエンザウイルスの蔓延が防がれた面があるのでしょうが、なかにはPCR検査で陽性になったために新型コロナと間違えられた人もいるのではないでしょうか。
花粉症の季節がやってきました。花粉は非常に粒子が大きいものですから、マスクをしている人はこれでだいぶ防げるかもしれません。ただし目から入ってくる分は防げません。花粉症はアレルギー反応です。花粉はとりたてて人体に害を及ぼすものではないのに免疫細胞が過剰反応して涙を流したり鼻水を流したりします。これは免疫の反応であって花粉がひきおこす症状ではありません。カゼやインフルエンザで発熱するのは、それによって免疫力を高めるためです。インフルエンザが特に高熱を出すのはそれだけ手強いウイルスだということでしょう。花粉はウイルスと違って細胞に侵入するわけではなく、病原性はありません。
山内一也さん(東京大学名誉教授、ウイルス学の専門家)が「コロナウイルスの病原性が強くないことはマウスや家畜の研究で分かっていたので、この弱いウイルスが社会や経済に与えた全世界的な影響には驚きました。新型コロナは、現代社会がいかにもろいかを示したと思います」と語っています。そして現代人がいかにもろいかも付け加えたいと思います。
右を向いても左を向いても、新型コロナウイルスの話題ばかり続いている。マスクもそろそろ鬱陶しくなってきた。先日ふと、ここ数年風邪をひいてないことに気がついた。そう言えば、生まれてこのかたインフルエンザにもかかったことがない。自分でも本当に強い身体の持ち主だと思う。10年くらい前に一度だけ風邪をこじらせて肺炎になったくらいだ。ひくときは思いっきりひくけど、普段はなんてことない。
「何とかは風邪ひかない」とはよく言ったものだ。巷ではウイルスが体内に入ったけど、発熱もせず、症状などもでず、抗体ができたことにも気がつかない感染経験者が増えているという。もしかしたら、鈍感な私はここに当てはまるのかもしれない。
最近はどのお店の入口にも、アルコール消毒液が置いてある。うっかりし忘れて入店すると注意されたり、娘に怒られたりするけど、個人的にはそんなに神経質にならなくてもと思う。うがいや手洗い、消毒も大事だが、食事と睡眠と規則正しい生活が一番。『きちんと「食べる」、きちんと「暮らす」』という基本を忘れず、毎日を過ごしていきたい。
(よつば農産・笹川浩子)
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