『きちんと「食べる」、きちんと「暮らす」』
~食材にこだわり、笑顔を届ける「関西よつ葉連絡会」の45年~
(ひこばえ・福井浩)
「よつばの学校」全職員向け講座 参加者感想文から
気候危機にどう立ち向かうのか
~食と農からの取り組みを考えるために~
お話・斎藤幸平さん(大阪市立大学)
人類の使用した化石燃料の半分をこの30年で使っている。資本主義で突き進んだ結果の気候変動を食い止めるには―
レジ袋をやめる、マイボトルを持つ、これでは足りない。自分にできることをやっていると思い、それ以上のことをしないのは悪影響ですらある=グリーンウォッシュ(うわべだけ環境配慮しているかのように見せること)というようだが、実際は個人的にこれぐらいのことしかできていない。
今、求められるのは資本主義システムそのものの変革。経済規模を拡大しながら、二酸化炭素の排出を削減することは難しいだろうと経済に疎くても感じる。資本主義システムそのものを変えるには、人の価値観から変わる必要がある。
以前読んだ何かの本で、人間にとって「紙(紙幣)=神」だと表現されていた。日常に必要なあらゆるものが「囲い込まれて」商品化されてゆき、富裕層や大企業は大きく強くなる一方で、そのツケは弱い国や弱い立場の人、持たない者に。でも、持つこと、消費することの豊かさには限界がある。
そこで、斎藤さんは国有、私有でもない第三の道としてコモン(共有財産)の領域をもっと広げていこうと話されていた。本来、人間の間だけでなく、地球上のすべての生命にとって、地球の資源はコモンであったはずと気づかされる。
コモンを広げるという考え方が、消費しつくし環境を破壊する経済に歯止めをかけ、紙が神ではないような、本当の豊かさにつながっていく一つの道のように思いました。
(よつば農産・宇野幸子)
職員研修として実施している「よつばの学校」全職員向け講座。
2020年度第3回目は、近著『人新世の「資本論」』が
ベストセラーとなっている斎藤幸平さんに講師をお願いしました。
11月13日(金)、茨木市福祉文化会館。
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(編集部)
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