神戸中央卸売市場の兵庫漬物に神戸港に寄港している海上自衛隊の潜水艦と自衛艦からきゅうりのぬか漬けの注文がありました。乗組員のひとりにつき1日1本の割合で次の寄港まで食べられる量を、樽につけ込んだままの状態で納品してほしいとのことです。クルーズ船の時でわかりましたが、船は感染症が広がりやすく、ましてや潜水艦はもっと大変だと思われます。
きゅうりのぬか漬けは発酵食品で、食物繊維もたっぷり含まれますし、ビタミンなどの栄養価も高まりますし、古漬けになるほど乳酸菌も増え、しかも植物由来のこの乳酸菌は大変強くて生きたまま腸にまで届くそうです。樽の状態で積み込むのはそのためでしょう。
ヨーロッパではまたもや都市のロックダウンに追い込まれています。日本を含む東アジア・東南アジアとヨーロッパを比較すると感染者数でひとけた違いますし、死者数はもっと違います。
ドイツはいちばん南のバイエルン州のミュンヘンが札幌と同じ緯度で、北方の国です。ライ麦パンは小麦も育たない寒い地方で作られた食物です。パンは発酵食品です。また、乳牛のホルスタインの由来はドイツのホルスタイン州ですから、牛乳はよく飲まれるのでしょう。牛乳は母牛が牧草、つまり野菜を食べてその栄養分をすべて乳にして出してくれるのですから、それを飲めば栄養の点では問題ありませんが、残念ながら繊維質はゼロです。また、スペインがインカ帝国からじゃが芋を持ち帰った(略奪かな)おかげで主食のような役割も果たしています。イギリスではじゃが芋が取れなくて飢饉が起こったことがあります。
アルプスの南、地中海沿岸諸国はイタリアをはじめ野菜もたっぷりとれると思いますし、トマトとチーズ(発酵食品)たっぷりのパスタなど言うことないと思うのですが、スローフード運動が提唱されているということは、ここでもファストフードとジャンクフードが幅をきかせているのでしょうか。
アメリカは何10年も前にマクガバン上院議員(当時)が、当時の食生活が成人病とがんをもたらしていることに警鐘を鳴らしたぐらい問題だらけです。コカコーラによって牛乳さえ飲まなくさせられ、この国の人々はコロナウイルスのえじきにされています。
どこの国でも伝統的な食事はそれなりに国民の健康を育んできたのに、ファストフードとジャンクフードがそれを壊してしまったようです。
この度、新たに編集委員に参加させてもらうことになりました。
日々、会員さんへの配達をしています。配達をしながらAMのラジオを聴いているのですが、テレビが昨今、報道内容に規制をかけるようになったと言われるようになって報道の不自由さが気になっています。そんなご時世ラジオが結構がんばってくれているなあと興味深く思っています。
テレビでは学者や専門家を呼んで発言してもらい、アナウンサーが相槌を打ったり質問したりというのが報道番組のある程度かたちになっていますが、ラジオではアナウンサーそれぞれが独自の視点で時事的な発言をしているように思い、多面的な視点や考える余地を与えてくれます。
普段はアシスタントと向かい合って番組をやっていたが、コロナになってプラスチック板をはさんでしゃべるようになって、なんだか照れ臭くなった。など、普段経験できない人間の不可思議さに出会うこともあります。よろしくお願いします。
(京滋産直・矢板 進)
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