●会員活動紹介●

巣ごもり読書におすすめ
『植物はなぜ毒があるのか』
いつもお世話になっています。
5年前、大阪府交野市より実家近くに転居、よつ葉さんの商品の良さは以前から聞いていましたので早速会員に。近くの義妹にもすすめ入会。2人であの商品良かった! これおいしいね!…と喜んでいます。よつ葉さんが扱っておられる商品は安心して注文できるのでうれしいです。
この度、幻冬舎新書『植物はなぜ毒があるのか―草・木・花のしたたかな生存戦略』が出版されました(増刊も決定)。各地講演、テレビ・ラジオ番組の「子ども科学電話相談」で人気、ドクター植物学田中修先生と丹治邦和(我が息子)共著です。
親バカの母として、日頃の息子のコツコツとした研究の一端を知り喜んでいます。と同時によつ葉さんの食に関心お持ちの多くの会員様にもぜひお読みいただきたいと考えました。できればぜひ一度、推薦記事などで紹介してもらえないかな…と厚かましくお手紙と本を送らせていただく次第です。
昨今のコロナウイルスの影響で外出が思うようにできず、お家で過ごされている方が多いです。こんな時こそ読書です。身近な植物と人間の共存についてゆっくり考えることこそ意義ある時間かと思います。私たちの健康を深く思い、常に良い商品をと考え、提供くださる職員の皆さまにご覧いただき、ぜひご検討いただければ幸甚に存じます。
どうかよろしくお願い申し上げます。
(西京都会員・丹治清子)
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というお便りを4月に頂きました。とても面白い本だったので「親バカ」にお付き合いします。
書名の「なぜ」には、サブタイトルが端的に答えていて、毒は「草・木・花のしたたかな生存戦略」なのです。さまざまな毒とその特徴を紹介しながら、有毒植物と人間がどう関わり、共存・共生してきたかを学ばせてくれます。現下のウイルス禍との向き合い方を考える上でも示唆されるところ大です。トレハロースや大豆レシチンなど、遺伝子組み換え原料が心配な食品添加物を肯定的に評価するなど、私とは考え方が違うところもあるのですが、この時期に読むのにふさわしい一冊だと思います。
そんな本書の冒頭で提出される問いは、「なぜ、学校菜園で栽培されたジャガイモは、有毒な物質をつくるのか?」。答えを知ってみたくなりませんか?(編集部・下村俊彦)

田中修・丹治邦和著
幻冬舎新書・880円
2020年3月刊

口はあらゆる病気の入り口
現在「コロナウイルス」が猛威を振るっています。マスク・うがい・手洗いとともに重要なことは食生活に気を付けたり、禁煙するなどの生活習慣を見直して自己免疫力を高めること。さらに口の中のケアをすることです。
私は歯科衛生士になり約46年になりますが、日々お口の中を見せていただき感じることは、歯は磨いているが磨けていない人の多いことです。
歯と歯の間、歯と歯茎の間、特に奥の歯ほど歯ブラシが届きにくいためプラーク(歯垢・ばい菌の塊)が付着し歯肉から出血しやすくなっています。
この中の歯周病菌の出す毒素は、喉の粘膜のバリアーも溶かすため、血液循環を介して菌とその毒素が全身に運ばれ、認知症・糖尿病・動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞・誤嚥性肺炎・リウマチ・癌・低体重児出産・早産などの原因にもなります。もちろんインフルエンザやコロナウイルスも体内に容易に侵入します。
口からの侵入を防ぐため夜の歯磨きは重要です。最初にフロス(糸ようじ)や歯間ブラシで隙間の汚れを取り除いた後、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の間に斜め45度の角度で当て、一カ所20回小刻みに振動磨きをします。
また就寝中はほとんど唾液が出ませんので口の中は菌でいっぱいです。必ず朝食前に歯磨きをしてから食事をしましょう。
プラークが固い歯石になりポケット(歯肉の隙間)の内外に付着すると、さらに歯周病は悪化し、出血や口臭もひどくなりウイルスに感染しやすくなります。この時期だからこそ歯科医院での口腔ケアが重要になってきます。
(奈良会員 深川眞美)

【第11回】コロナ禍は社会への警鐘
自粛、自粛と非日常の毎日で、街の様子はすっかり変わりました。
細菌・ウイルスなど微生物による厄災は今回に始まったことではありません。天然痘、コレラ、ペストなどによる被害は歴史上有名です。天然痘は、長い間人を苦しめたウイルス禍で、数億の人がいのちを落としています。
今のコロナ禍は感染速度の速さと世界的な拡がりに特徴があるようです。そして、ウイルス禍を抑えるために、今の社会の在り方そのものを否定するかのような対策も随分と皮肉です。さまざまな動物を宿主として生きながらえてきたウイルスが人を宿主とするようになったわけですが、その原因に人の活動による自然・生態系の破壊が大きく影響しているようです。
生態系は多様な生き物で構成され、それらの種が多様であればあるほど活発な生命活動が営まれます。その安定した生態系を人の活動は、特に近年の目覚ましい科学・工業技術の発達によって、以前の時代にない破壊力で損ないます。生態系のバランスが大きく崩れ、微生物を含む生物世界に大きな変化をもたらすことになりました。今までに人が経験したことのないウイルスによる感染症が発生する機会が格段に増えることになったわけです。
微生物の誕生は、人のそれよりはるか昔です。その種もけた違いに多く存在し、微生物の活動が人を誕生させた、といいます。実際、私たちの体には多くの微生物がいます。常は、それらの微生物は人を生かす働きをしていますが、反対に、理由はよくわかりませんが、健康を害する動きをすることもあります。その時にはある種の微生物だけが異常に増殖し、微生物世界のバランスが大きく崩れています。
新型コロナ禍を恐れるのなら、自然のバランスを破壊し、絶えず生態系に打撃を与え続ける人の活動そのものをもっと恐れるべきだ、と考えます。
今のコロナ禍は、社会は変わるべき時にあるとの警鐘と受け止めた方が良いでしょう。危機に対応できない目詰まりだらけの中央集権政治、不公正な社会の在り方、人と自然との関りを改めて考え直すよい機会です。