平和を つくろう! 考えよう! 分けあおう! 楽しもう!
ピースマーケット・のせ実行委員会
2月号、「福祉だより」で書いておられた津田順子さん(今月号も8面に書いていただいています・編集部)が、子どもを連れて牛乳を配達していた頃、私も30代でよつ葉牛乳をとっていました。能勢農場にも子どもたちと、何度か遊びに行きました。
あれから40年、能勢に越して来た私は、一枚のチラシを目にします。それは能勢の高齢者住宅に暮らす当時92歳の清州辰也さんが、第二次世界大戦中、故障した輸送船で食糧もなく2週間漂流し、その後捕虜となり、敗戦後大阪駅に帰り着いた時、大阪城以外は一面の焼け野原で、「二度と戦争をしてはならない」と心に誓った、というものでした。私は60代から認知症となった母の介護をしていましたが、母もまた大阪の大空襲で家族を失い、ご近所の方々を失いました。
自分たちにできることと言えばフリーマーケットくらいかなと、ほぼ初対面の何人かで企画しました。そこで、全面的に力を貸していただいたのが、能勢産直センター、能勢農場の方々です。
40年前と変わらない営みが、日々の苦労とともに、今も脈々と続いていることを知りました。
今回で5回目となる、「ピースマーケット・のせ」。清州さんは97歳、私も数年で後期高齢者となります。実行委員たちは今年も、大波、小波を乗り越え、夢と希望を未来につなぐために、多くの方に無理なお願いをしています。お金も人手も足りません。はるばる能勢まで遊びに来ていただけるか、毎年心配です。能勢農場からは動物たちもやってきます。能勢高校生は地消地産の電力について発表します。今年はゴミ減量のためのデポジット食器にも、楽しく挑戦したいと思います。音楽や踊り、人形劇など、家族で楽しめます。最後は清州さん作詞のピースマーケット音頭を、みんなで輪になって踊りましょう。
手伝ってやろうとか、少しカンパしようとか、お店を出したいとか、そんな方はどうかご連絡ください。ただし出店に関しては満杯になり次第締め切りとなります。
こんな時勢だからこそ、若い人に平和の大切さ、素晴らしさが伝わり、誰もが元気になれるお祭りにできたらいいですね。
(能勢会員・細谷ひろ子)
今年は5/17(日)、能勢町浄るりシアターで開催予定
【連絡先】
072-741-9606(電話・FAX)
細谷携帯090-8164-3264
協賛金・郵便振替番号
00990-1-275648
ピースマーケット・のせ実行委員会
E-mail:kinfo@koisuru.net
Facebook:2020 PEACE Market のせ
(奈良産直会員の夫・岡田よしたか)
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(奈良産直会員さん)
(川西会員・大東友加里)
HP:https://www.honeygardencafe.com/
cafe 営業日:金・土・日・月曜日と祝日
(10:00~17:00 L.O.)
場所:〒662-0005 西宮市湯元町6-10
(西宮甲山高校前バス停より徒歩2分)
駐車場あり(約10台)
電話:0798-42-8288(ヨツバニハチハチ)
(本紙編集委員/京滋産直・光久健太郎)
2/22 茨木市
薬膳料理教室
講師・なかたにみほさん
季節のメニューで学ぶ薬膳
ほぼ一年を通じて四季を感じながら、全4回の薬膳料理教室でした。私は4回受講することができましたので、大変幸運だったと思います。
調理の前に、なかたに先生から薬膳の基本について毎回お話があります。人の体は季節にとても影響を受けていて、季節を知り旬の食材を選んで食べる事が大切だと学びました。この季節と旬に関しては、日々の暮らしにて常々感じてはいたのですが、もう一つの最重要ポイント〝重ね煮〟という調理法をこの教室で初めて知りました。何回か教えていただき日々の献立にもそれなりに応用がきくことが分かりました。秋のメニュー豆腐バーグなどは、好評で我が家の献立に新しい風を吹かしております。
徐々に顔見知りになって、隣の人とお茶を飲みながらお話できたことも楽しかったです。先生、よつ葉のスタッフの方、一緒に参加したみなさんありがとうございました。
(東大阪会員・鈴木裕美)
よつ葉ビル4Fキッチンスペースにて。
今年度も全4回の開催を予定しています。
『今週のお知らせ』に案内を掲載していきますのでお楽しみに。
4月18日開催の「夏の薬膳料理教室」は募集を締め切りました。
ご了承ください。
『売り渡される食の安全』
山田正彦【著】
角川新書 2019年8月10日 240ページ 946円(本体860円)
評者:山口 協(地域・アソシエーション研究所)
著者の山田さんは民主党政権時代に農水大臣を務めたが、TPP(環太平洋連携協定)や消費税増税に反対し、党を除籍された硬骨漢。この間は弁護士としてTPP反対運動などに尽力されている。と同時に、若いころには地元の五島列島で牧場を経営し、牛を年間400頭、豚も同8000頭出荷していた現場の人でもある。本書は、そんな山田さんが私たちに投げかけた警鐘と激励の書だ。
取り上げられているのは、種子法の廃止や種苗法の改定、ゲノム編集と遺伝子組み換えなど、本紙でも“なじみ深い”テーマである。山田さんはこうした一連の動きについて具体的な例証を挙げ、人々にとってかけがえのない食の安全をモンサントなどグローバル・アグリビジネスに売り渡すものだと批判する。
だが、それだけではない。世界を見渡せば、これらに抗する動きも存在する。たとえば、除草剤グリホサートの使用でがんになったとしてモンサントを訴えた裁判では昨年、米国の地裁で原告側勝訴の判決が出た。あるいは、子どものアレルギーをきっかけに小麦へのグリホサート残留を知った母親がオーガニック食品の普及をはじめ、全米で知られるような活動になったという。
日本でも、国政レベルでは廃止された種子法だが、都道府県レベルでは同じ内容の条例をつくり、優良種を守る動きが取り組まれているそうだ。
日本の食は地方から守る、その担い手は私たち自身である――。山田さんの激励をしっかりと受けとめよう。
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