研修部会 認知症・福祉学習会報告
高齢化に伴う配達時の対応について
講師・社会福祉法人よつば福祉▼8面に関連記事
社会福祉法人よつば福祉の津田さん・西川さん・奥田さんをお招きして、事前によつ葉各社から提出していただいたアンケートをもとに、学習会を行いました。
認知症とはどういう状態のことか、コミュニケーションの取り方や接し方の注意点などの説明をしていただきました。また、緊急時の連絡先として、地域包括支援センターや社会福祉協議会、救急安心センター(注)を教えていただきました。また、週に一度の配達に行くよつ葉だからこそできることがあるのではないか。限られた範囲にはなりますが、見守り活動のようなことはできるのではないかなどの提案もありました。
以下、参加者の感想です。
・毎日介護を業務として働いているお三方の話を聞けたことは、本当にタメになると感じました。よつ葉には身近に相談できる人やデイハウスしもつきなどの場所があり、改めて恵まれた環境にいることに気付きました。
・認知症に関する理解が必要だと感じました。どんな人であれ相手を尊重しなければいけないのは同じ。今までどおり会員さんに愛をもって接していなければ。
・全員の背中に色分けされたシールを張り、その色ごとにグループを作るというゲームでは、自分の色がわからないのでかなり不安になりました。それが認知症の人と同じで「人と違うと感じたら不安になり、放っておくと独りの世界に入る」と言われたのが印象に残りました。
・勉強会の翌週、配達先のご主人(89歳)が廊下で仰向けになって倒れていた。認知症の奥さんが「よつ葉さん、助けて、助けて」とパニックになっていたので、「僕が救急車を呼びますから待ってくださいね」と声をかけました。ご主人は無事に病院に向かったが、救急車を待っている間「あなたは誰?」と言い出すなど状況が理解できていない様子で、僕が配達に行っていなかったらどうなっていたのかと思った。
★いずれは自分にも関わることですが、少し遠くに感じていた福祉に対するイメージが身近なものになりました。次回は、こちらから出向いて1日福祉体験などの取り組みにつなげていきたいと思います。
(研修部会長/淀川産直・田野浩幸)
【注】
地域包括支援センター:介護保険法で定められた、地域住民の保健・福祉・医療の向上、虐待防止、介護予防マネジメントなどを総合的に行う機関。各区市町村に設置される。
社会福祉協議会:地域福祉の推進のために都道府県市区町村に設置されている公共性を有する民間法人団体。
救急安心センター:
『♯7119』。急な病気やケガで救急車を呼ぶべきかなど、判断に迷った際に専門家が電話で対応してくれる。原則24時間365日体制だが、現時点で利用できる地域には限りがある。子ども向けは
『#8000』。こちらは全国展開。

左からよつば福祉の津田さん、奥田さん、西川さん。
11月7日(木)、よつ葉ビル。

【第7回】貨幣の謎を問う(2)
貨幣のあり方に疑いを抱く人は少なくないはずです。
貨幣を疑うことは社会の土台そのものを疑うことです。貨幣が創造されたのがいつかはわかりませんが、相当古い時代に生まれたものであるのは確かなことです。創造されて以来、その基本的な性格を変えず、全く進歩のないのもその最たる特徴です。貨幣の誕生で社会が成立し、その流通が盛んになるほどに、人々の活動は活発になりました。その反面、貨幣が人々の間に、多くの災いを生じさせることにもなりました。そして、全面的な貨幣経済となった今の社会ほど弊害の大きさは比類がないものとなっています。
貨幣のあり方を強烈に批判した人は歴史上多くの人がいます。しかし、その変革の思想が芽生え、実践的な課題となったのは19世紀頃のことです。まだ、改革は始まったばかりと言えます。
19世紀の時代、特に資本主義の先進国であったヨーロッパ世界において、社会変革の動きが胎動し始めました。神が支配する世界から解放され、人が作る「社会・人間社会」という考え方が生まれました。そして、多くの思想家が現れ、その社会を動かす力はなにかがさまざまに問われました。人間社会を根本から問う中で、多くの課題が提出されたのです。
それらの課題の多くは今も重要な問いとなっています。その一つに貨幣への問いがあるのです。ゲゼルはその思索の最良の導き手として、現在のさまざまな社会現象を解明することに貢献します。
例えば、環境破壊がなぜ限りなく進むのかも、貨幣を視点にして考えることができます。貨幣の発明によって、人間社会に発生した貨幣への欲求が限りないものとなり、人のみが過大な負荷を、自然・環境にかけるのです。他の生き物はいたずらに自然の秩序を破壊することはしません。自身の死につながることを知るからです。そんな、自明のことを忘れさせてしまうのが貨幣への欲求ということです。
逆に考えれば、貨幣の在り方を変えれば、環境破壊を止めることも可能となるのではないかと考えます。

おせち届き胸なでおろす大晦日
よつ葉のコンピューター屋、クリエイト大阪で働いて10年が過ぎました。普段の仕事は会員さんからは見えない裏方のもので、よつ葉の配送センターや物流センター、企画部門のコンピュータシステムなどを作っています。
商品と一緒に届く納品書や請求書、インターネット注文の画面なども作らせてもらっているので間接的に会員さんと接する場面もあったりします。
10年働いていますが緊張する事が多々あります。昨年末のおせち早期予約企画、今回は内部の仕組みを新しくして受け付けさせていただいたのですが、実際に商品が会員さんの手元に届くまでは気が気でない状態でした。もちろん仕組みのテストは何度もしていますが、生来悲観的に物事を考えてしまう性格で、「注文のデータがおかしくなってないやろうか」「おせちが届かないままの正月とか最悪や」など、悪い考えが頭から離れませんでした。大晦日の日に「問題なく届いたようだ」と聞いたときは本当に安心しました。
多分こんな感じでこれからの10年も、心配事と格闘しながら日々頑張っていくのだろうなと思った11年目の年末でした。
そんな僕ですが、今回のおせち「よつ葉の中華おせち」を注文しました。会員として登録している配送センター職員さんのオススメでした。食べてみたらとてもおいしかったです。子どもたちが喜びそうなものも多いので、来年のお正月は家族みなさんで中華おせちいかがでしょうか、オススメです!
(クリエイト大阪・池田祐一)