「よつばの学校」全職員向け講座 参加者感想文から
ご自身のこと、富良野のこと、有機農業の実践とその想い
お話・今 利一さん(富良野)
よつば農産に来てから、今回が初参加となった「よつばの学校」。しかも講師は北海道からはるばるお越しくださった今利一さん。今さんとはお会いしたことがなく、知っていることと言えば『ライフ』の誌面に載っている「今さんの栗南瓜」や「富良野の玉ねぎ」などでおなじみの方だということと、農業だけでなく富良野市議会議員もされていること。お顔は『ライフ』の写真で少し拝見したのですが、とにかくどんな方なのかとても楽しみでした。
いざ開演時間となり、ついにご本人登場。実際の今さんは、北海道なまりでメガネがトレードマークの、陽気な雰囲気の男性でした。
スライドで紹介してくださった写真で驚いたのは、まず何と言ってもとにかく想像を絶するほど広大な土地や風景の数々。耕作地は35ヘクタールもあるそうで、さらに驚いたことは、労働力が今さんご夫妻と従業員、合わせてたったの3人! よほど働き者で、責任感があって、チームワークがなければなかなかそんな少人数では続かないと思います。
お話の中で何度も登場した「母さん」とは、奥さまのことだったんですね。議員活動もあり多忙な今さんにとって、きっと奥さまはものすごく頼りになるボスのような存在で、今さんが唯一かなわない相手に違いないと微笑ましく思いました。また、お互いに協力し支え合う夫婦像が素敵だと感じました。
スライドでは他にも、これまで見たこともない珍しい農機具の写真を次々と見せてくださったり、おいしい南瓜の見分け方も教えてくださいました。北海道では「紅葉(こうよう)」ではなく「黄葉」と書くそうで、現地ならではの豆知識も聞けて面白かったです。
富良野と言えば、ドラマ『北の国から』で有名ですが、あの倉本聰監督に「ぼかし肥料」作りなど、有機農業の指導をされたという華々しい経歴もお持ちとのことでした。
かつては玉ねぎを全部廃耕にしたり、じゃがいもを全部腐らせてしまったりと、苦い経験もお持ちでした。しかし周りに何と言われようと、めげずに約30年も有機農業を一途に貫いて来られたのは、「消費者の健康を守るため」そして「意地」とのこと。世のため人のために貢献しようとされているスケールの大きい考えや熱意、そして行動力には本当に頭が下がります。
今後の目標はあと15年か20年続けていくことだそうですが、この先も若々しい今さんのままお元気で、ぜひ生涯現役でいてもらいたいです!
(よつば農産・柿久保正子)
職員研修として実施している「よつばの学校」全職員向け講座。
11月の講師は今利一さんにお願いしました。
11月1日(金)、よつ葉ビル。
【第6回】貨幣の謎を問う
脱原発が見えてきた
(編集部・下村俊彦)
研修部会・若狭の原発現地研修ツアーにて(2019年9月21日)。
「社会へのかかわり」に報告記事。
●関電包囲大集会 12月8日(日)14:00~。
関西電力本店前(大阪市北区中之島)。8面右下に案内。
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