この前の参議院選挙でれいわ新選組の山本太郎さんは政見放送でこう訴えました。
夏休みが明けて、中学生や高校生が次から次へと死んでいます。若者の死亡原因の第1位が自殺なんだそうです。鉄道での飛び込みもいつもどこかで起きています。JRの大阪環状線は駅のホームのベンチを線路に対し垂直の向きにつけ替え、しかも背中側から電車が入ってくるようになっています。今までのように線路に向かって座っていて入ってくる電車に突進するのを少しでも防ごうという配慮です。
親や継親に殺される子どもも跡を絶ちません。一生懸命に覚えた文字で「どうぞゆるしてください」と懇願しながらも殺された子もいました。虐待というよりはまるで子どもをイジメているような。そんな印象すら受けます。
また、自分が死にたかったからと多くの人を巻き添えにする事件も起きます。「死にたかったらひとりで死ね」とネットの世界で罵詈雑言がとびかったそうです。引きこもりの息子がこんな事件を起こさないようにと「予防的に」殺した元高級官僚もいました。
そして、相模原の障がい者施設で起きた事件は衝動的でした。あんな連中は生きていてもムダだと、しゃべることもできない、抵抗することもできない人たちを次から次へと殺していきました。障がいをもった人たちにとっては、いつ殺されるかわからない社会がやってきたと思ったにちがいありません。トランプのヘイト発言が国境近くの町で銃乱射事件を起こしたように、アベの一番のお気に入りの杉田水脈が「LGBTは生産性がないのだからあんな連中を援助するのはムダだ」という内容の主張をしましたが、そのような考え方が相模原事件を引きおこしています。
れいわ新選組が舩後靖彦さんと木村英子さんという重度障がい者のふたりを比例区の特定枠に指名して、みごと当選させました。なかには利用主義ではないかと批判する人たちもいるそうですが、そうではないでしょう。いつ殺されるかわからない社会にあって、ふたりは敢然と決起したように見えます。選挙中の街頭演説会では、これを「れいわ祭」と呼んでいたそうですが、数千人の聴衆が集まり、しかも前列は車イスの人たちが埋めつくし、大変な熱気だったそうです。れいわ新選組はアベ政権が強行採択してきた全ての「トンデモ法」を廃止することも公約に掲げています。
今号が届く頃には、増税、軽減税率もスタートして、ややこしさを実感しだしている時期になるだろうか。10%からしてみれば軽減だが、以前からすれば8%なので据え置きということになる。
ほんの一部ではあるが所感も含めて…野菜苗(ゆくゆくは食べられるのに増税)、魚(観賞用は増税)、酒(アルコール度1%未満のみりん、料理酒は軽減)、花(食用は軽減。飾れるかな)、水(水道水は沸騰させても飲まないということか)、新聞(定期購読を推進してるのか)、テイクアウト(気が変わった、持って変える!…どうなる?)、食玩(子ども大好き。総量によるのか)、石けん(いつも使ってるよ)、トイレットペーパー(これも毎日使ってるよ)…いろいろ感じるところはある。
小売店にとっては帳簿が複雑になるし、店舗のレジも確実に税金のつけ間違いは増えているはず。個人的には、酒は少々、自炊で楽しむ過ごし方がベストな選択か…模索中。
(ひこばえ・辻田浩司)
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