「よつばの学校」全職員向け講座 参加者レポート
牛飼いから潜水夫、そして自然農へ
講師・堀 悦雄さん
南丹に移り住んで10年間は集落の人たちに受け入れてもらえなくて、つらい思いをしたがめげず、それから徐々に頼られるようになったとのこと。その20年を「たった20年」と笑って言える堀さんの人柄と強さを改めて感じた。
自分の米(慣行農法の隣は500㎏とれるのに、自然農を始めた頃は15㎏しかとれなかった)を語るときの堀さんのうれしそうな顔がとても印象的だった。
ここ3年くらいは経営的に安定してきて、明日の心配をしなくてよくなったので、農業を目指す若い人を受け入れているそうだ。堀さんは人を引きつける魅力がとてもあるんだと思う。
桜やあけびを山に植えるなど、興味を持ったことに挑戦する堀さんの話を聞いていると、農業って楽しそうって思えてくるから不思議だ。
(川西産直・井上宗隆)
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(よつば農産・宇野幸子)
職員研修として実施している「よつばの学校」全職員向け講座。
今回は「牛飼いから潜水夫、そして自然農へ」と題して、
丹波ハピー農園の堀さんにご自身のこれまでを
振り返っていただきました。参加者によるレポートです。
7月13日、茨木市福祉文化会館にて。
Q:お料理がヘタで、苦手です。なにか上達法はありますか?
A:漫画「ドラゴンボール」に出てくるスカウターという機械をご存じですか? 片目用サングラス状のものを装着して戦闘能力を計るのですが、そんなふうに料理能力が計れれば、おもしろいでしょうね。「私の料理力は53万です」とか言えそうです。
けれど、そうはならないかもしれません。だって料理は、作る人個人の能力だけに依拠するわけではないですから。
たとえば、いくら腕が良くても素材が悪ければ、おいしい一皿にはなりにくいです。また、食べる人が満腹だったり体調が悪かったり、テーブルを囲む相手が苦手な人だったり、そのテーブルが標高3000mの崖にあったり、崖ではちょうど土木工事中ですごくうるさかったり、工事中に掘り当てた温泉から濃い硫黄臭が漂っていたりしたら、料理のおいしさを感じにくいでしょうね。
あるいは、おいしさは五感で感じるものですから、いくら味が良くても、芳香剤の香りがしたり、剣山みたいな舌触りだったり、熱すぎたり冷たすぎたり、作るたびにジェット機なみの音がしたり、明らかに「食べものではないもの」に似ていたりしたら、おいしいとは言い難いものがあります。
これほどの困難を考えると「料理がおいしい」というのは奇跡のように思えてきます。「奇跡がヘタで、苦手です」なら、みんなそうですよ。気に病むことはありません。
けれど、どうしても上達したいとおっしゃるのなら、まずは良い素材を使うことから始めてみてはどうでしょう。『よつばつうしん』と一緒に配布されるカタログ『life』に、良い素材がたくさん載っていますから、どうぞご利用くださいね。
(ひこばえ・一村さち子)
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(編集部・下村俊彦)
平成最後の夏
天皇陛下が生前退位されることになり、最近テレビなどで「平成最後の夏」とよく聞きます。平成というひとつの時代が終わるのだから特別なのは間違いないことだと思います。ただ僕は、すごく強調されすぎているように思います。
その前に、平成最後の梅雨は終わったじゃないか。これからやってくる秋や冬も最後ではないか。夏みたいに「平成最後の○○」と取り上げてくれるのだろうか。正直僕は、取り上げることはないと思います。それは、世の中にとって夏は特別だと思っているからです。
夏にはいろいろイベントごとがあります。僕が思う夏といえば、夏祭り、花火大会、海水浴などです。皆さんにも夏といえばこれっていうのがあると思います。このように、夏に対して思い入れがあるため、平成最後に何かやらなければならないと思う人が多いからここまで騒がれているのでしょう。僕は何も特別なことはせず、普通に生活をして普段と変わらない夏を過ごしています。
ただ今年の夏は違う意味で特別です。7月は猛暑日が連日続いたり、西日本豪雨、台風12号は東から西へと逆走横断したりと、異常なことが続きました。これは後の年号になっても、私たちにとって忘れられない記憶になることでしょう。
平成最後の夏を、いつもの夏と同じように過ごす人、特別なことをして過ごす人がいると思いますが、それは人それぞれなので僕はいいと思います。僕が言いたかったのは、謳い文句が大量に出すぎているということです。
(奈良南産直・浅井貴徳)
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