「おいしい・あんしん」を皆さまへ…
岡林農園 高知県高岡郡:飲むジュレ、ゼリー&ドリンクギフト
山と清流仁淀川に囲まれた自然豊かな場所に岡林農園はあります。「路地栽培」にこだわり、栽培期間中農薬を使用しない自然環境に添った方法で柑橘を栽培しています。
そもそも私たちが柑橘を育て始めたきっかけは、現社長のおじいさんが庭先に植えた苗木が始まり。近年では地域の生産者に高齢化が進み、栽培が放棄される畑が増え、手入れのできなくなった畑を岡林農園で請け負って柑橘畑を開墾し広げ、現在では総面積が8ヘクタールを超える広さとなりました。
私たちは、土佐文旦、小夏、柚子、直七、八朔など、地域で育てた青果の生産、出荷、加工までを自社で行っています。
特に果汁商品については、全国でも珍しい自社の柑橘搾汁施設で搾汁。品質の高い果汁原料を加工し、商品化しています。
そんな岡林農園のこだわりが詰まった自信作が、女性社員が中心となって開発した「飲むジュレ」です。自社で搾汁した果汁に北海道のてんさい糖、伊那寒天を使用し、国産原料にこだわって何度も何度も試行錯誤しながら完成させた逸品です。
また、搾汁で出た搾りカスを堆肥にして畑に戻す試みも行っており、自然環境への循環を図っています。
これからもお客さまに「おいしい・あんしん」をお届けすることを信念として日々、商品の開発、地域創生、研究に邁進していきたいと思います。
(下元美穂)
82歳で今も現役の小夏生産者、
現社長のお父さん
「低温殺菌」一筋
タカハシ乳業 群馬県前橋市:牛乳、乳製品
ヨーグルト・牛乳・バター・チーズなどをみなさんにお届けしております「タカハシ乳業」です。いつもご愛食ありがとうございます。群馬県前橋市に工場がありまして、栃木県那須・山梨県清里・群馬県嬬恋の契約牧場で育った牛の生乳を使っております。
私たちは、創業時から現在に至るまで生乳の処理は「低温殺菌」一筋。この方法では「超高温殺菌」に比べて時間がかかり、大量生産に適さないためコストは高くなります。しかし、タンパク質などの変化や消失が少ない上に、牛乳本来の風味をそのまま生かすことができます。
そして乳酸菌などの良い菌だけを残し、あっさりと飲みやすく、搾りたてに近い風味を得ることができます。
また、契約牧場で乳牛に与える餌は、粗飼料(牧草)を中心に与えており、穀物である濃厚飼料は非遺伝子組み換え飼料を与えております。
将来は、牧草だけで育てた乳牛の乳を低温殺菌牛乳として皆さんにお届けしたいと考えております。
今日の乳牛は、経済動物ですので明日から飼料を換えるというわけにはいきません。なぜなら、牛だって生き物ですので繁殖に障害をきたす恐れがあるからです。毎年少しずつ飼料のメニューを変え10年~15年の歳月を費やして本来の乳牛(草食動物)に育てるため、契約牧場の酪農家とのコミュニケーションを深め、理解・協力を得たいと考えています。
(髙橋 忍)
のびのびと過ごすジャージー牛
快眠のためのものづくり
大東寝具工業 京都市伏見区:寝具、クッション座椅子
大東寝具工業は、1925年、布団の加工業として京都の壬生の地で創業しました。
1943年には京都の伏見に移転し、主に布団の製造、加工、販売を生業としていましたが、昭和50年代頃から、国内の寝具市場は婚礼布団や座布団などの需要低下によって縮小傾向に。それをきっかけに、平成に入ってからはインテリア事業、続いてネット通販を開始しました。
2006年、京座布団をベースとし、人それぞれの身体の大きさや体重によって変化するクッション座椅子tetra(テトラ)を開発しました。tetraには、創業当時から培われた布団・京座布団の製造技術や経験が活かされております。
翌年には、日本古来の和晒(わざらし)製法でつくる京和晒綿紗(きょうわざらしめんしゃ)を開発。和晒加工された綿紗(ガーゼ)を重ね合わせ、縫製することにより空気層を作り出し、通気性と心地良さ、柔らかさを持った「空気をまとう」製品となりました。
創業から蓄積した寝具製造技術をベースに、お客さまの寝床から寝室空間までの眠りのお悩みを当社の睡眠健康指導士がカウンセリングしています。また座布団ワークショップや睡眠学の講師を招いての睡眠ワークショップ、睡眠と手先の運動が認知症の予防になることから臨床美術ワークショップなど、全国から地域のお客さままで当社のものづくりを体感・体験していただくためのイベントも開催しています。
安心の国内生産、皆さんの健康を支える快眠のためのものづくりとサービスを、地域のお客さまだけではなく、世界中のお客さまにも提供してまいります。
(柳 斎生)
こだわりの寝具で快適な眠りを
お知らせしたいことランキング
北摂協同農場 大阪府能勢町:「摂丹百姓つなぎの会」の地場野菜
NOF TOMONARIの友成です。お知らせしたいことをランキングにしてみました!
1位:日曜夕方6時放送「相葉マナブ」に出演!
2位:京都亀岡紅茶に挑戦!
3位:オリジナル京都豆ブランド「豆な男」
さて、3位の「豆な男」から説明しますと、昨年ぐらいからいろいろな豆を生産し始めました。その時に他の豆と差別化するために、ブランドを勝手に決めて立ち上げ。そのブランド名が「豆な男」シリーズです。5月のスナップエンドウ、実エンドウ。6月のソラマメ。7月~9月のインゲンマメ、モロッコインゲン。9月・10月の京都丹波黒大豆エダマメ、シカクマメ。そして11月の黄大豆、京都丹波大納言小豆です。今後ブランド名をシールにして貼って販売できるよう取り組みたいと考えています。
そして、2位の京都亀岡紅茶というのは、国産の紅茶茶葉の生産取り組みです。亀岡の本梅町に引っ越してきて気が付いたのですが、本梅の農家さんたちのお家には、お茶の木が生えていて、自分で摘んでMyお茶づくりされているんです。「あ~ここでもお茶ができるんやな」と分かったので、京都府やお茶の方たちに習いお茶づくりに取り組みます。ただし、お茶の葉が生産できるようになるまでに5年(!!)かかるとのことで、なんぼ早くても2024年からの販売になるかなと予想しております。お楽しみに~。
最後に1位は、「相葉マナブ」出演です! 観てくださった方もおられるかと思いますが、ジャニーズ嵐の相葉さんが、いろいろな人からいろいろな事を学んでいくという番組です。うちでは、九条ネギを使った農家レシピを学ぶという趣旨で撮影されました。うちの家族はもうみんな大興奮で楽しい経験をさせていただきました。ちなみに相葉さんが収穫を手伝ってくださったんですが、その相葉さんが収穫したネギはよつ葉さんの宅配にて出荷いたしました。どなたかのお宅に届いたはずですよ。
(友成善隆)
いつも仲の良い友成夫妻
農薬や化学肥料を使用しない自然に近い有機農業を目指して
高生連 徳島県:すいか、にんにく
私がアメリカでの農業研修を終えて日本に帰国してから有機農業を志して30年以上になります。以前と違って、ここ数年、徳島県阿波市周辺にも有機農業を志す農家さんが増えてきました。
ヤマサ農園では、有機栽培の水田後を利用し、水稲収穫後に全面耕運して、籾殻やサトウキビの搾りかす入りの手作り牛糞堆肥を全面散布します。さらに、土壌改良として天然苦土(有機苦土)、卵の殻(カルシウム・有機石灰)などの全面散布施肥を行います。その後、農業用ホイールローダーで土壌の天地返しを行っております。それによって、水はけを良くし、土壌底部に溜まっている微量要素(ミネラル)が土壌に良く混ざり、土壌中の肥料成分のバランスが良くなります。
私どもの地域では昭和50年代は、無農薬、無化学肥料での有機栽培は難しくて大変とされていました。そこで、私ども同じ志を持つ仲間たちが工夫して協力し、しっかり勉強して安全で安心できる有機栽培を目指して苦労しながら頑張ってきました。最初は栽培していた野菜や作物が雑草や病害虫の被害で相当減収して大変な時期もありましたが、20年くらい前から各種有機農業の学習会などに参加するようになって、無農薬・有機肥料のみでおいしい作物が徐々に栽培できるようになってきました。さらに、私どもヤマサ農園が栽培を行う環境は、山間部に近く、朝昼晩の温度差がかなりあってもともとおいしい野菜や米が生産される条件も整っているようです。
こういった環境下で、未来を築く子どもたちや会員さんにもおいしい安全で安心できる作物を食べてもらい、地域の人たちと一緒になって持続可能な有機農業を継承していければと願っております。
(ヤマサ農園・楠 正人)
スイカの圃場にて
雨の降らなかった5月の宮古島
真南風 夏目 ちえ
青い海と青い空。「癒しの島 宮古島」。
皆さんは宮古島がどこにあるかご存知ですか。
沖縄本島から約300km南西に位置し、石垣島との間にあります。美しい海を求めて、ここ数年観光客は増加の一途。本土から観光客増に加えてここ1年は外国からの大型クルーズ船の来航で島は好景気に沸いています。中でも無料で渡ることのできる日本一長い橋「伊良部大橋」の完成で宮古島とつながった伊良部島とともに、今2つの島はそこここでホテル・アパートの建設ラッシュ。
でも最近このバブルに沸く島で冷や水を浴びせるような出来事が続きました。観光シーズン幕開けのゴールデンウィークに入ったとたんに伊良部島の南部地域で断水。一部地域では4日間も水が出ない事態が続き、その一報は「伊良部で急増したホテルの水需要に供給が追い付かなかったため」と報道されました。その後、貯水タンクの器具の故障がみつかり、本当の理由はあいまいに濁す形になりました。追い打ちをかけるように、梅雨入り後の5月の降雨が例年比の30%という少雨・空梅雨。飲料用水源の一日湧水量が平年の半分に減ったことを受け、宮古島市は市民に節水を呼び掛ける事態になっています。
長年の「水無し農業」に苦しんだこの島では雨水を地下のサンゴ石灰岩の間隙に貯める世界でも珍しい「地下ダム」のおかげで何年も断水を経験したことがないと聞きますが、飲料用湧水が干上がれば農業用水からの転用がはじまり、今年はいよいよ影響がでるのではないかとうわさされています。空梅雨で既に真夏に突入している畑の農業用水は? これからの本格観光シーズンに利用される水の影響は? 1998年地下ダム完成まで、毎年の雨模様に一喜一憂していたそうです。
1970年の半ばまで島民の命を支えていたのは部落の共同井戸で、大変な労働だったことが思い浮かばれます。いまや史跡になった数々の井戸は地中深く何段もの階段を降り、光りの届かないなかで苦労して水を汲んでいたことが遠い昔のことのようにひっそりとしています。水の無いつらさを骨身にしみ込ませてきた世代からわずかに半世紀。久々に水の苦労を予感させる今年の雨の無い梅雨です。
年間入域観光客が100万人を超えていく、55000人の島では、好景気に隠れた島の現実をそっと危惧している人々は少なくないように思えます。
伊良部大橋
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