「よつばの学校」全職員向け講座
いま食の世界に何が起きているのか?
講師・天笠啓祐さん
『ライフ』のコラムでおなじみの天笠さん。以前読んだ本や文章はわかりやすく、遺伝子組み換えや添加物に対しての理解がずいぶん深まったのですが、今回の講演ではさらに理解を深め、また新たな事実を知ることができました。
・日本でのトウモロコシの消費量は米の約2倍だが、自給率は0%。飼料として使われる米国産のトウモロコシは93%が遺伝子組み換え(国産の牛肉といっても、こんな飼料を食べている牛をはたして国産といえるのか?)。
・トウモロコシから作られる異性化糖という砂糖は国産の砂糖よりも消費量が多い。ペットボトルのコカ・コーラ500mlに入っている異性化糖は56・6g、飲み続けると確実に糖尿病になる。だからと言って砂糖が入っていないコカ・コーラゼロの中にはアセスルファムKやアスパルテーム、スクラロースといった甘味料が入っていて、これらはがんの原因となる。
・スーパーで売られている食パンや菓子パンに含まれるイーストフード、カップ麺に入っている成分のほとんどは遺伝子組み換えや添加物。
など、よくよく考えると市販品のほとんどが、有害なものから作られているのではないでしょうか。いったい何を食べれば体に害を及ぼさないのか。自分だけが食べるのであれば、さほど気にはならないのですが、やはり子どもへの影響を考えると、その影響を最小限に抑えたいという気持ちと、これからさらに悪化していくと思われる食の未来に、ますますの不安を感じます。
話の中で頻繁に「モンサント」の名前が出てきましたが、現在、モンサントのような多国籍企業によって農薬と種子のセット販売が手掛けられ、世界中で食の支配が進んでいます。以前別の講演で、日本で販売されている野菜の種子も、こういった多国籍企業によって委託販売されているということを聞きました。今はF1種子が当たり前だという観念がありますが、雄性不稔の影響を受け、日本の男子の精子が減っているとも言われています。大企業の利益が優先されるのと同時に、日本は国力までも奪われてしまっているのではないでしょうか。
こうした情報を消費者に伝えるだけではなく、知らず知らずのうちに、生産者自身も多国籍企業による被害を受けているということまで伝えていく必要があると思います。
(よつば農産・表木 崇)
よつ葉では、職員研修の場として「よつばの学校」全職員向け講座を毎年開催しています。
今年度も「食べものの基本を学び直す」を年間テーマとして毎月実施します。
第1回目の講師は、『ライフ』の連載でおなじみの天笠啓祐さんにお願いし、
「いま食の世界に何が起きているのか?」と題してお話しいただきました。
参加したよつば農産・表木さんによる報告です。4月13日、茨木市福祉文化会館。
Q:WEB登録のとき、池田産直を選べません。
A:この文章が掲載されているということは、組織から消されずに済んでいるということで、弛緩しきってご質問にお答えしていきたいと思います。
残念ながら選べません。というのもWEB登録する際の池田産直の名称は池田・豊中・箕面共同購入会となっているからです。
実を言いますと、池田産直の正式名称は産地直送センターです。さらに衝撃の事実をお伝えしますと池田産直は大阪府池田市にはなく、大阪府箕面市にあります。
なぜそのように複数名称があるのか。これはもう当局の撹乱を狙っているに違いない、と裏読み好きな方は思われるかもしれませんが、残念ながら違います。東京特許許可局がよつ葉に目をつけて何を調べ上げると言うのでしょう。それこそ、税の浪費です。
池田産直は数ある産直センターの中でも一番の老舗だそうで、40年あまりの歴史を有しています。その歴史の中で名称の変更、配送センターの移転、中弛みなどいろいろあり、いろいろあったまま丸ごと現在に至っているだけ、と理解しています。
会員さんにとっては不便このうえない名称問題ですが、職員にとってもなかなか手強い相手です。電話を受ける時、フリーダイヤルなら「よつ葉です」と名乗り、通常番号なら「産地直送センターです」と答え、企画部署などに電話を掛ける時は「池田産直です」と使い分けなければなりません。そしてもれなく間違え、口内内側および舌を噛みます。そのせいで、最近発声の調整が上手くいかず、聞き取りにくいとご指摘を受けます。
川西産直は宝塚にあり、能勢産直は箕面にも配達先があり、高槻生協は生協法に則して活動しています。カオスな感じもしますが、その混沌とした感じがよつ葉らしいとも思いますので、不便かとは思いますが、許容していただき、ご一緒にカオスを楽しんでいただければ幸いです。
(池田産直・内海猛之)
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(編集部)
カンパの詳細は今週配布のチラシをご覧ください
カンパのご協力お願いします
福島県民調査報告書によると今年の3月5日時点で197人の福島県在住の子どもたちに甲状腺がんの疑いがあるそうです。昨年、被災地の現状をこの目で確かめようと被災地を訪れました。そこで目にしたのは除染も復興も何もかもがまだまだこれからであるということ。帰還困難区域を解除されたものの現実には放射線量の高いところもまだ数多く存在しており、辛うじて帰還困難区域にはならなかった市町村でも当然ながらホットスポットは存在しています。
そんな中、東北の子どもたちに被ばくを気にせずのびのびと屋外で遊んでほしいと全国の多くの方々が保養活動に取り組んでいます。私たちよつ葉でも実行委員会を立ち上げ保養キャンプに取り組んできました。関西に住む私たちができることのひとつとして、まずはこの保養キャンプを継続していくことが大事だと考えています。今年も7月31日~8月5日にかけて保養キャンプを行います。この保養キャンプの案内については昨年同様、福島県相馬市や南相馬市、本宮市の教育委員会のご好意により各市内の小学校で配布していただく予定です。
しかし保養キャンプを行うには多くの資金が必要となります。そこで今年も会員の皆さまにカンパのご協力をお願いし、保養キャンプを継続していきたいと思っています。どうか趣旨をご理解いただき、未来ある東北の子どもたちのためにもご支援ご協力をお願いします。
(2018年度実行委員長/兵庫いきいきコープ・田中一彦)
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