.
3/18 大阪梅田 「よつばの学校」公開講座 おつけもの若菜さん
日本の伝統食を見つめ直す~お漬物
若き山田社長。この道50年の大ベテラン。スマートな深沢さんのパワーポイントを使ってのアップテンポな楽しいお話にメモを書く手が追いつかず、聴きのがしたこといっぱいあったようです。
帰ってから整理しようと思ったら、忘れていること次々に……トホホの次第です(残念)。
いつもながら、よつばの学校は楽しい、おもしろい、ためになる、安い(500円)と4拍子そろった大人のための良質なエデュテイメント(学びと楽しみ・education+entertainment)ですね。
コーディネーターの塩川さん、いつもありがとうございます。「私、若菜さんの回し者ではないんですよと一言ことわられたあとに、熱く語られる若菜さんの会社の一本筋の通った考え方、取り組みについてのお話、思いが伝わりました。
世の中にうとい私には、第一線で働いておられる実際の体験に基づいた各界の方々のお話に世界が広がり、元気をもらって感謝して帰っています。
ともすれば効率重視、強い者勝ち、やったもん勝ちの資本至上主義経済にあおられ、埋没しそうな暮らしのなかで、どっこいその流れに負けず、真剣に本物を目指して努力されている方々に接してありがたく勇気をいただきます。
一人ひとりが個人として大切にされる社会を目指して、日々の暮らしのなかで楽しみながら明るく暮らそうと思います。
会場では、お皿にきれいに盛りつけられたいく種類ものお漬物、深沢さんの説明の順番にのっとって一つずつ味わい、おいしくいただきました。
らっきょうの漬け方、ぬか床のつくり方など目からウロコの数々。この年になっても知らないことの多さにびっくりです。
参加者全員にお土産にいただいた塩糀(恐縮です)、さっそく白菜や大根をつけていただきました。鶏肉も一晩漬け込み明くる夜、調理。やわらかくおいしくできました。以前家で作っていた塩糀は塩辛さが後味に残っていましたが、若菜さんのは発酵させているとか。やわらかいさわやかな味になったと思います。ありがとうございました。
(大阪会員 S・A)
ハービスプラザ6Fにて
スリランカでの取り組みに共感
日本で食べたカレールウにヒントを得て「カレーの壺」を開発されたマリオさんが、自国スリランカで広げていかれたこと、そしてオーガニック作物や雇用、働いている人を大切にされている話、今の日本に逆輸入してほしいし、求められていることだと思います。おいしいだけでなく、商品の裏側にある大事なお話を聞けてよかったです。
(兵庫いきいきコープ会員・ゆうちえ)
*
(能勢会員・山浦まき子)
マリオさんが「カレーの壺」の使い方をレクチャー
『ネパール・タライ平原で暮らす』
藤井牧人【著】
2018年4月 地域・アソシエーション研究所 A5判 96ページ 600円(税込)
*210号で注文できます。注文:5/14~5/19 配達:5/28~6/2
評者:下前幸一(地域・アソシエーション研究所)
注文番号:59961
ネパールと聞いて、あなたは何を想像するでしょうか。白く聳えるエベレストの山並み? カトマンズ王宮前のバザールや異国情緒漂うヒンズー寺院の佇まい? 今や一駅に一軒と言われるインド・ネパール料理の店? それとも最近増えてきたネパール人留学生の姿? あるいは発展から取り残された貧しい人びと?
ネパール中部、インド国境近くのタライ平原に暮らす著者・藤井牧人さんが伝えるネパールの姿が、私たちの描くそのような平板なイメージと異なるのは、そこに暮らす生活者、庶民の息づかいが描かれていることです。NGOでもなく、国際協力の技術者でも、環境保護の研究者でもない、もちろん観光者でもない、そこに暮らす一庶民としての視点。その位置から見える人びとの姿、村々の変容を著者は伝えます。
本書は2010年にネパールへ移住してから、月に一度『地域・アソシエーション』誌に連載していただいたレポートをまとめたもので、この8年間のまとめでもあり、ネパールでの暮らしの中間報告とも言えるかもしれません。はじめの文章で著者は、私たちを誘うように、「同時代」という言葉を使っています。
本書に接した読者は日本とネパールとの違い、遠さを感じるとともに、まさに「同時代」を生きている、そことこことをつなぐ「今」というものをまた感じるに違いありません。
※藤井牧人さんは本紙に「村からの便り-ネパールに学ぶ」を連載してくださっています。8面もお読みください。
Copyright © 関西よつ葉連絡会 2005 All Rights Reserved.