秋の交流会 ご案内
「2017秋 よつ葉交流会」にご参加ください
人のつながりが息づく地域社会の再生を目指して
関西よつ葉連絡会 田中昭彦
この秋、11月11日(土)~11月12日(日)に「2017秋よつ葉交流会」を開催します。いつも真面目な交流会ですが、今年は真面目なうえに特に面白いですよ。土曜日の基調講演会の講師は、なんと3人! 一度はお話を聞いてみたいという声が多かった3人の方に各地から駆けつけていただきます。そして、日曜日の分科会は前回と同じ尼崎アルカイックホテルで4カ所同時開催ですが……なんとっ! よつ葉交流会始まって以来の初めての試み、福島や東北など各地で活動されている2組のミュージシャンの方に来ていただいて「東北ライブ」を実施します。楽しい歌や素敵な歌声がみなさんを魅了すること間違いなし! おすすめです。また同時開催の分科会では、あの「六ヶ所村ラプソディー」の鎌仲ひとみ監督の講演とミニ上映会。そして「遺伝子組み換え食品いらないキャンペーン」の天笠啓祐さんの講演会。農民作家、山下惣一さんたちのパネルディスカッションなど、覗いてみたい企画が盛りだくさん。そして最後に日曜日のお昼は、大人気! 生産者・会員・よつ葉職員、入り乱れてのお楽しみ「昼食交流会」です。まだ、参加したことのない方も、この機会にぜひ一度、来てみてください。お待ちしています。
これまで基調講演会のテーマは「次の社会のあり方を考える(未来を展望する)」ということを基調にしてきました。この漠然としたテーマは、毎回、翌日のテーマ別分科会で具体的に問題提起され、参加者一人ひとりが考えるきっかけになってきたと考えています。
今年のテーマは、「人のつながりが息づく地域社会の再生を目指して」。
福島第1原発事故から6年、被災地の「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」の避難指示が今年の3月までで解除されましたが、除染が終わった宅地の放射線量が下がらず、汚染土の仮置き場の撤去の時期もあいまいなまま、避難を続けている住民たちの補償までも打ち切られてしまったのです。2020年の東京オリンピックのために、被災者救済は後回しにして、福島の復興は順調だと海外にアピールする政府の姿勢を疑問視する意見も多いようです。
住民からは、放射線量は高止まりなのに「これで帰村しろと言うのか」と怒りの声が出る中、帰還率は極端に低く住民同士の対立さえ生まれてきています。そして、全くひどい福島の現状が放置されたままで、原発の再稼働だけが一方的に進められているのです。私たちは、本当の意味での「復興」ということを、各地の事例を知ることで、もう一度、よく考えてみたいと思います。
足下から考える
60年以上前の水俣病の発生によって奪われてきた地域の暮らしとつながりを取り戻し続けている歴史。市場原理経済の中で翻弄され破壊されてきた地域農業の再生への努力。高度経済成長期の日本で奪われてきた瀬戸内海の里海と人々の暮らしを取り戻す取り組み。今回の基調講演会では、そんな現場で積み重ねられてきた「再生の営み」を3人の方にお話ししていただきます。禅語の「脚下照顧」は「真理は脚下にあり」という意味だとか。将来の社会に想いを馳せるときも、常に足下(脚下)から考えていくことが大切ということでしょうか。今回も「次を展望する」きっかけになれば幸いです。
2016春 よつ葉交流会・昼食会で
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