【水産生産者交流会】

日本各地の海がおかしい…魚介類、海藻の全国的なそして傾向的な不漁を受け、よつ葉の水産生産者と職員が集まり、それぞれの地域の状況報告および意見交換を行う会が開かれました。当日は約20名の生産者と職員および関係者合わせて60名ほどが参加し盛況な会となりました。
広範な意見が吸い上げられ共有されるよう流行のワールドカフェ方式が採用されましたが、主催のよつ葉側も初めてであったため、生産者の方々にご迷惑をお掛けしたことと思います。とはいえ、やはり熱い想いを持つ方が多い水産生産者ですから、「魚が獲れていないことはない、加工や消費との兼ね合いで使われていないだけだ」、「いや、実際に漁獲量は減っている」とか「魚を食べる量が減っている。調理の技術もなくなってきている」、「そんなことはない、輸入してまで食べているじゃないか!」などけんけんごうごうといった場面もありました。
この海の異常に関しては恐らく単一の原因ではなく、気候変動における水温の変化や乱獲などによる生態系バランスの乱れ、工場や家庭から排出された化学物質による汚染、そして放射能による影響…などさまざまな要因が絡み合っていると思われ、自分たちの微々たる力ですぐに大きく改善していくことは不可能でしょう。ただ少なくとも、何を捨てても影響ないほどに薄めてくれる〝ゴミ捨て場〟のような扱いを早急に改めなければ、取り返しのつかないことになる。そんな海からの警告だと捉えなければなりません。モバイル端末で注文すれば数時間後には何でも届くが、一方で近海のおいしい魚はもう二度と食べられない…そんな未来を残すことは得策でしょうか? 海からそう問い掛けられているような気がします。
交流会では生産と流通の立場からできることとして、やはり食べる人との関係・つながりを大事にし、お互いにさまざまな提言を行うことが必要だと確認されました。まずは9月3日に開催される「よつばの学校公開講座」において、「海や漁業の現場に対する理解や認識を深めてもらい、その恵みである魚介類を上手に使いおいしく食べてもらいたい」というメッセージを届ける予定です。
そして、小さな一歩ではありますが、恵み豊かな海を残すために、これから会員の皆さんとも一緒になって海と漁業の事を考えていけたら、と思います。
(大阪産直・松原竜生)

7/15(土)、茨木商工会議所会議室で

ポストイットで発言を整理。右が松原さん。

【能勢の里からハム工場】
子どもたちの想い出に残る、よつ葉の工場CLUBへ
今年も、よつ葉の工場CLUBの時期がやってきました。2年前から、工場CLUBに参加するようになり、年に3回行いあと後半を残すだけになりました。製造現場で働いているため、会員さんと交流はほとんどなく、唯一交流できるのがこの工場CLUBです。
毎年、3家族で10名ほどの人数ですが、子どもさんもたくさんいて、いつもにぎやかな感じで楽しいです。
工場に入り、はじめて見る機械、はじめて触る羊腸、はじめてつくるウィンナー、子どもさんたちも好奇心旺盛で一生懸命頑張って取り組んでいます。
こんな体験ができる所は数少ないと思います。子どもさんたちに、この体験を少しでも心の片隅に残してもらえたら、そして大人になったとき「昔、田舎の方でウィンナーづくりしたことあったな~」なんて想い出になれば嬉しいです。
能勢の静かな田舎町の匂いと、見渡す限りの田園に囲まれた風景を眺めながら、会員さんとその子どもさんたちと、短い時間ですが楽しい思い出になるひと時を過ごせたらと思っています。
(ハム工場・東山英伸)

ウィンナーづくりを体験