
私事で恐縮なのですが、昔、国外で生活していた時期があります。普段当たり前のように過ごしていた日常が、外から見ると特別なことだった…というのはよくある話で、日本を離れてしみじみと実感できることの一つに食の豊かさがあります。
比較対象がそんなに多いわけではないのですが、海の幸に山の幸、海外からの輸入と、日本の食は質の豊かさ、量の豊かさともに世界でも指折りのものではないかと思います。豊か過ぎて起きている問題もありますが、そもそも食べものが十分にいきわたらない国や地域がある中で、ともあれ日々の食べものに困らない、というのはとてもありがたいものです。
僕には、小学生の子どもが二人います。一人の親として子どもを見ていて「こうあってほしい、なってくれたら良いなぁ」と願うことはいろいろあるのですが、やっぱり一番は「きちんと食べてきちんと暮らしていける」ようになってくれることです。
とはいえ、今は豊富にある食べものも、いつまでも海外から自由に調達できるとは限りません。また食べものだけでなく、畑での土作り一つにしても、肥料に使うリンのように中国からの輸入が半分以上を占めるものもあります。この先どうなるかは分からないけれど、どんな時でも人は食べていかなければいけません。だから、身近なところに持続可能な食べもの作りを残していく、というのはとても大切なことだと僕は思っています。
よつ葉の、地場と旬にこだわり、生産について考えながら自分たちで作れるものは作っていく、それを会員の皆さんに食べてもらう、それは身近な食べもの作りを引き継いでいくことにつながっています。食べものを通じて「安心して食べられる暮らしを大切にする」そんな輪が広げられればと願っています。
(北摂・高槻生協 津林勇太)

『ご紹介ありがとう』プレゼントの詳細はチラシで

【パラダイスアンドランチ】
工場CLUBの一環で夏祭りに参加
8月5日、パラダイスアンドランチの工場CLUBの一環で「能勢農場の夏祭り」に参加しました。
自分たちで作ったものを提供し、お客さんに喜んでもらうことで生産することの楽しさや喜びを知ってもらえればと思い企画しました。
今年は会員さんからは2家族5名の参加で、フレンチトーストに自家製ブルーベリーヨーグルトアイス、手作りプリンなど盛りだくさん。多くのお客さんに並んでもらい、僕らもてんてこ舞いの中、小さな子どもたちも一生懸命手伝ってくれて大盛況でした。子どもたちの頑張る姿に大人の方がハラハラ、ドキドキ。工場CLUBを通してものづくりの楽しさを感じてもらえたかな。
さらに今年はピザ窯が用意できることになり、お祭りの後半にはよつば農産のブースからいただいたミニトマトやハム工場のウィンナーをトッピングしたナポリピザを焼くことになり、よつ葉ならではのつながりを感じるおいしいピザが焼けました。
最後はみんなで花火を見上げて、楽しい夏の思い出になりました。
(高木俊太郎)



「能勢農場の夏祭り」で