【よつ葉の地場野菜】
「地場と旬」が合い言葉 新鮮な野菜で食生活を豊かに!
よつ葉の地場野菜は、大阪北部から京都府の自然豊かな中山間地で300軒以上の農家さんに育てられています。昔からの地元農家、定年で実家に帰って農業をはじめた人、新規就農の若い人たちと、野菜を出荷してもらっている農家さんの顔ぶれはいろいろです。高齢化で農業を退く方が多いなか、「親から受け継いだ田畑を絶やさないように」そんな想いで野菜づくりをはじめた二代目、三代目さんたちも頑張っています。
昨年一昨年と、長雨、日照不足などの異常気象の影響で、2年続いて野菜がつくりにくくなっている状況でしたが、今年は少し違っているように思います。きゅうり、なすび、トマト、ピーマンなど…夏野菜が順調に入荷しています。
思いだすのは、取材で伺ったある農家さん。90歳の現役で、「農業始めてもう70年やで。身体はしんどい時あるけど、野菜を見たら元気になるねん。野菜づくりは健康の秘訣」と語ってくれました。また、70歳代のある女性は、「足を骨折してから動かすのもつらいけど、野菜づくりがあるから休んでられへん。畑仕事が生き甲斐になってるねん」と言われたことが印象に残っています。そんな頑張って野菜をつくってくださる農家さんの励みは、会員の皆さんに野菜をいっぱい食べてもらうこと。
地場野菜は、旬の時期に合わせて無理をしないでつくってほしいとお願いしているので、入荷が過剰になったり不足したり。時には曲がったきゅうりや、風でこすれて少しキズがついてしまったなすびなどをお届けしますが、それもその時々の畑の状況で、自然なこととご理解いただければと思います。会員の皆さんに、旬で食べてもらいたいという想いで取り組んでいるよつ葉の地場野菜。地図上の距離だけでなく、会員の皆さんと農家さんのお互いの気持ちが近くなるように、新鮮で元気、味の濃い地場野菜をたっぷり食べてください。
(よつば農産・笹川浩子)
▲摂丹百姓つなぎの会のみなさん
(京滋センター・村上美和子)
福島原発事故被災地を訪ねて
7月1日・2日、福島へ行ってきたので、そのことを書きたいと思います。
原発事故から6年経っていたため、きれいな家がいくつか建っていて、始めは普通の田舎の町と変わらない風景でした。1日には、まず、「希望の牧場」という所に行きました。原発事故の生き証人ではないですが、生き証牛を作ると言って、被ばくした草を食べさせ、売れない牛を育てていました。特別養護老人ホーム「いいたてホーム」にも行きました。
2日は、福島第一原発を見に行きました。第一原発のある双葉町は現在も帰還困難区域になっています。一本の主要国道が通行可能(二輪車などは通行不可)なのですが、その道を通って第一原発まで直線距離にして約2kmのところまで行きました。その道沿いには家などがあるのですが、第一原発に入る道には全てバリケードがしてあり、入れないようになっていました。建物も事故のあったままの状態でした。
いろいろまわっていたのですが、人けのない町は何とも言えない雰囲気でした。双葉町は、事故前は結構にぎやかな街だったそうです。原発事故以前も原発があることで原発に依存した町だったらしいのですが、事故後の方が原発に依存した町みたいでした。帰還困難区域には使われていないガソリンスタンドがそのまま残っているのですが、そこには原発事故以降、大手企業が原発処理のために入っている状況でした。
福島の農家さんたちも、一部の方ではありますが、荒れた畑を耕し作物やお米などを頑張って作っている方もちらほらみかけました。大阪でこんな状況になったらどうなるのだろう?と思いました。
いまは、農作物の放射線量も下がっているみたいなので、無理にとは言いませんが、福島ものをあまり敬遠しないでほしいなと思います。最後にやはり原発は、いらないと改めて思いました。なんとか自然エネルギーで日本の電気はまかなっていけないものかとひそかに思いました。
(池田産直・植山洋一)
Copyright © 関西よつ葉連絡会 2005 All Rights Reserved.