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地域の農業は地域のもの!
カンクン現地での抗議行動に12名の仲間を派遣! WTOカンクン閣僚会議への声明文 |
2003年9月 |
私達、関西よつ葉連絡会は、安全な食べ物を届ける活動を関西で29年間続けてきました。その経験の中から、私達は安全な食べ物を育て、届けるためには、生き生きとした自然の、地球規模での持続が不可欠であることを痛感してきました。全ての食品は、自然と大地が育て、はぐくむ生き物です。しかし現在、地球をおおいつくしている商品経済システムは、そんな食品を、自然すら商品として、利潤追求の道具として扱っています。結果、最大限の利潤追求を唯一の価値としたグローバリゼーションの嵐の中で、世界各地の自然、地球環境は存続そのものの危機に直面しています。そして、そうした流れを世界規模で強力に推進してきたのがWTO(世界貿易機関)に他なりません。
私達は、世界の全ての地域には、その地域特有の自然環境があり、その気候風土に適した農業が歴史的に継承されてきたと考えています。そして、人間は生まれ育った地域の自然の中で作られた食べ物を食べていくべきだと考えています。こうした全世界の人々の基本的な生存にかかわる根幹を揺るがし、破壊するWTOの進める貿易プログラムを、私達は決して容認することはできません。国家間レベルで交渉され、決定される貿易プログラムが、地球上の全ての地域の農業や自然をいかに破壊しているのかという現実に、深いいきどおりを感じ、自立した地域住民の協同の力によって、この危機を突破していく道を模索したいと考えています。 WTOカンクン閣僚会議が、こうした私達の声を真摯に受け取め、その貿易プログラムに反映されるよう強く訴えると共に、このWTOカンクン閣僚会議に抗議の意志を示すために集まる全世界の仲間の皆さんに、連帯の意志を声明します。 関西よつ葉連絡会 |