BSE全頭検査の継続を求める要望書
2004年8月

アメリカ政府・食肉業界の圧力に屈することなく、食用牛全頭のBSE検査・
24ヶ月齢以上の死亡牛のBSE検査、危険部位除去を維持し、
国産牛肉と汎用される牛加工品の安全を確保するよう求めます。

厚生労働大臣
坂口 力 様

関西よつ葉連絡会
代表 津田 政己
 昨年12月、アメリカでBSE感染牛が確認され、以降同国からの牛肉は輸入禁止が続いています。その後もアメリカ各地で第一次検査での感染牛が何頭か確認され、現在アメリカ政府が実施しているBSE対策の不備を指摘する声は、同国内からも次々に上がっています。ところが日本政府はアメリカ農務省と畜産・食肉業界からの牛肉輸入再開を求める圧力に屈して、日本国内での食用牛の全頭検査の体制をアメリカ並みの基準に引き下げる方針を明らかにしました。
 「全頭検査には科学的根拠がない」というアメリカ農務省の主張は、膨大な費用と手間のかかる全頭検査をやりたくないアメリカ大手畜産・食肉企業の主張そのもので、BSE発症のメカニズムについては、まだまだ病理学的にも不明な点が多いことを考えれば、既に実施されている日本の食用牛の全頭検査という基準をわざわざ引き下げる必然性はありません。1日何千頭という牛がと畜、解体され加工されているアメリカの食肉工場であればなおのこと、感染牛の危険部位が食用肉や加工用材料に混入する可能性が高いわけで、アメリカこそ全頭検査に踏み切ることが、BSE感染のこれ以上の拡大を防止する最善の方法ではないでしょうか?
 以上の見解から私達は、日本政府が進めようとしている全頭検査の撤回と、その後に予定されているアメリカ産牛肉の輸入再開に反対するものです。

氏   名 住   所
   
   
   
   
   

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