発行元:株式会社 能勢農場
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能勢では朝がだんだんと寒くなり、吹く風も冷たく、冬の気配を感じています。
毎年ウィルスの発生や下痢の対応などに頭を悩ませているなか、やはりプロの意見を聞こうということで獣医さんにアドバイスをもらうことにしました。以前からも要所要所では獣医さんにアドバイスをもらっていていたのですが、今回は仔牛の導入時からのエサやミルクの量、下痢や発熱の処置、ワクチンを打つタイミングなど全体的に見てもらいました。
まずは今いる仔牛たちがどんな状態にあるのか、鼻の粘膜や便を採取して検査しました。結果は多種多様のウィルスや細菌がいるとのこと。。。
さまざまな酪農家から仔牛たちがやってくるので良い菌も悪い菌も仔牛と一緒に来てしまうわけです。やはりウィルスや細菌に打ち勝つためには免疫力を高めましょう! そして早めの治療をしましょう!ということで動き始めています。全て先生の提案通りにするとどえらい薬代になってしまうので、まずはミルクの量を増やして濃く作ってたくさん栄養をつける。そして風邪など引きにくいように日々の免疫を高めて行こうと思います! 食べるものがからだをつくっていく。人も牛も変わらないなあとしみじみ思いました。
それから1カ月、仔牛の毛艶がよくなり、体型も少ししっかりしてきた気がする。。。
冬も頑張って乗り切ろう! 人も牛も!
(高橋)
普段は農場や哺育の牛の世話をしていますが、丹波の春日にある肥育の部門にも応援で行くことがあります。
春日では能勢で育った牛の肥育をしており、出荷されるころには600kg を超えるとても大きな牛になります。
大きくても同じ牛なので好奇心旺盛でじゃれてくるものもいれば、怖がりで近づくとサッと逃げていくものなど、いろんな個体がいるのは能勢と変わりません。
餌も比率が違うだけで、能勢であげているものと基本的にはあまり変わりませんが、仕上げで太らせるのに、給餌する量が桁違いに多く、そのぶん朝夕の餌やりが大変な力仕事となります。
能勢と違って山の中にあるのではなく、平地のため急な坂や高低差はないのですが、浴槽ほどの大きな台車に餌を目いっぱい詰めて運ぶためかなりきついです。あげる量は多いですが、それでも牛たちはペロリと平らげます。もし残していたり餌を食べにこなかったりすると、あげる量を調整したり熱や怪我などがないかチェックしたりと、そういうところも能勢と一緒です。
大きくて力強くたまにはやんちゃな部分も見られますが、今日もすくすくとみんな育っています。
(田尻)
さつきの出産予定日が近づくなか、放牧場の芝は青々としています。農場のあかうしは集団行動なのでさつきが出産すると約1 カ月は他のあかうしも放牧ができないので、できるだけ芝が元気なうちは放牧させたいと23 日までは放牧をしていました。
出産予定日もとうに過ぎ、ようやく変化があったのが26 日。そこから交代で3 時間ごとくらいに見回りを開始しました。見回りのたびに餌を催促するさつき。深夜でも関係ない。そう、彼女はいつも食欲旺盛なのです。
夜が明けて27 日朝、お腹を気にし、そわそわし始めました。もうそろそろはじまる!
昼になると立ったり座ったりを繰り返し始め、羊膜のようなものがいきみと共に見え隠れしている!いよいよです!
前脚がでてきて、いきみと共に顔が見えた!! さつきは寝ずに立ったままの出産になりそう。。。
皆が見守るなか、はやく引っ張りだそうという寺本さんと自然の力にまかせて引っ張るのはもう少し待とうという女性陣・・・。そうこうしているうちに顔も出てきてするんと出てきた仔牛を杉田さんが受けとめた。思ったより小さいけれど、とても元気なおとこのこです。さつきももう三度目の出産。産まれたわが子をしっかり舐めて世話をしています。仔牛もすぐに立ち、母さつきの乳を元気よく飲みました。
やれやれ一安心。あとはさつきがしっかり世話してくれるでしょう!
乳を飲む直前の顔
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