発行元:株式会社 能勢農場
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梅雨に入り、雨が続いています。哺育牛舎の上にネムノキがあり、毎年この時期は花が散って哺育の前にピンク色の可愛い花が落ちてきます。ふと鼻を近づけてみるといい香りがして、新たな発見でした。
さて、人にもいろいろな人がいるように牛にもいろいろな牛がいます。4月に長野から来た牛は目が見えない状態でやって来ました。光はわかるようですが、暗いところでは完全に見えていないようです。来た初日、大抵の牛は哺乳バケツを見たら乳首に飛びつきます。たまにそうでない牛もいますが、くわえさせたら飲むようになります。
しかし、おびえたように近づき、何かにふれたら驚きの繰り返しで結局その日は飲みませんでした。何かがおかしいと目の前で手を振っても反応がない。そこで目が見えないと分かりました。目が見えないので急に大きな音がしたりさわったりすると凄く驚くし、音や匂いが頼りなのでミルクを持っていく時も餌を入れる時も声をかけます。耳標番号が0919 というのと元気に育って欲しいと思い“いく(0919、育)ちゃん”と付けました。
今現在は少し若い牛たちと同じマスで元気にしています。出す時はもの凄く不安でしたが、いじめられることもなく餌も他の牛と並んで食べています。“いくちゃーん!”と呼ぶと遠くにいても走って寄ってきてくれます。
大きくなったら他の牛たちと一緒のマスで過ごすことはできなくなるかもしれませんが、とにかく元気に大きくなってほしいと思います。
(吉田)
(高橋)
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