発行元:株式会社 能勢農場
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昼間は太陽がじりじりと暑い日々が続きますね。牛舎の保温に努める毎日からようやく開放され少しほっとしています。しかし今度は熱中症や細菌が活発になるので下痢にも注意せねばなりません。先日、エサ屋さんが来られた時に「下痢の牛には酸性の物が効きますよ。それでこの~(営業)・・・」ということを言っていて、酸性の物で身近な物で思いついたのが梅酢でした。前に現代農業にも載っていて何回か使ったことがありますが、再度チャレンジ! 農場の梅酢で試してみたらよく効いて、でも下痢の度に使っていたら量が足りない・・・。そこで、大北食品に相談したところ、梅酢をいただけることになりました。下痢の牛やなりそうな牛にミルクに混ぜてあげています。
さてさてみなさんご存知ですか? よつばの『life』カタログに加えて『よつばこ』というカタログが月に1 回あることを。子育て世代の方にむけた離乳食から雑貨まで幅広く載っています。そこに能勢食肉センターから牛ロースのスライスと牛ヒレとサーロインのサイコロセットが載っています。実はこの牛はホルスタイン。今までホルスタインの肉は大北食品に行き、牛丼やハンバーグなどの素材に使われていました。ですが、ホルスタインといえど、高級部位であるロースやヒレは惣菜加工にはもったいない!ということで高級部位を比較的安価に提供しようということで牛肉販売がスタートしました。ホルスタインのえさは入り米や酒かすなどの残渣も使った自家配合飼料です。一カ月に一頭しか割っていないので数は限られてしまいますが売れ行きは好調のようです。
(高橋)
牛といえば悠然と地に足を付けてどっしりと構えて落ち着いている、というイメージが一般的かと思います。ぼくも実際に牛と付き合うまではそう思っていました。しかし、それは単なる思い込みでしかありませんでした。鼻息荒く描かれる馬の方がよっぽど落ち着いてる。
乳牛などで一般的な、首に縄を付ける「つなぎ飼い方式」では毎日欠かさず床の掃除を行うのに対し、春日牧場ではできるだけ牛のストレスを少なくということで、4頭をひとつの部屋に放す飼い方を採用しており、床の状態も考慮しながらある程度の期間を置いて掃除を行います。期間を開ける分、どうしても牛は溜まった糞尿の上で生活をすることになります。そして時間とともに汚くなってゆく床が掃除されると、まっさらなフカフカのオガくずに入れ替わります。そうすると、牛の目つきが一変します。
体を地面に投げ出すようにしながら顔を擦り付けていたり、跳んで走り回ってオガを撒き散らしたり、感触が好きなのか口に入れて食べていたり、勢い余って牛舎の扉に激突するありさまで、この生き物のどこが落ち着いているのかと毎回思います。でも、ひとしきり堪能し終えて寝っ転がりながらくつろいでいる様子を見ると、牛の健康にも肉質のためにも掃除をしてよかったと思えます。
なにぶん210頭もの大きな牛たちの糞なので、出てきた堆肥のその後の処理は頭を痛める問題なのですが、あの全開の喜びを見て「いつも床をきれいにしておいてやりたいな」と思いながら使ってくれる農家さん探しに取り組んでいます。(阿部)
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