
能勢でも30度になる日もあり、いよいよあっつい夏がやってくる予感。最近、異常気象なのが当たり前になってきましたが何事もなく天気の良い夏でありますようにと願います。
先日、古市さんと一緒に福知山の家畜市場へ行ってきました。朝8時頃になるとトラックが次々にやってきて仔牛を並べていきます。セリが始まるまで2時間。繁殖農家は大切に育ててきた仔牛に一生懸命ブラシをかけています。一方、肥育農家は並んでいる仔牛を観察し、自分が買いたい牛をチェックしていきます。
さあ、いよいよセリの時間。仔牛が一頭ずつ係りの人に連れられ前にでてきて、セリ開始。購買者がボタンをおす度に価格が上がっていき、落札されていきます。全国的に繁殖農家の後継者不足や口蹄疫、震災などの影響で仔牛の数が減っているので、数年前に比べると価格が倍といってもいい位に高騰しています。この日は生後8~9ヶ月の仔牛が130頭ほど出荷されていました。次回の仔牛のセリは2ヵ月後。今回の最高値は90万でした。ここから1年と少し肥育し、お肉になってどのように評価されるかは分かりません。改めて畜産の現状を見られました。
また、そこで見た繁殖農家のおじいちゃんの姿が印象に残っています。おじいちゃんの仔牛はいつもと違う光景にびびっている様子。そんな仔牛に刈り取った草をずっとあげ、やさしくやさしくなでていました。その仔牛は大規模な肥育農家に購入されました。セリが終わるとトラックに乗せられるのを待つ仔牛。そして仔牛のそばにずっといるおじいちゃんの後ろ姿。市場ではいろんな想いがまじわるところだと思いました。また、農家さんの想いを背負って農場に来てくれた仔牛を大切に育てななと気が引き締まりました。
(高橋)

