〈72号〉

床の状態、仔牛のお尻が汚れていないか、しんどそうな子はいないか、みんなえさを食べているか、、、など常に耳・鼻・目を主に五感をフルに使い、調子のわるいごはいねがー、下痢のごはいねがー。とまるでなまはげのようにぎらぎらする日々です。特に季節の変わり目や冬は寒いこともあり、発見が遅いとその分一気に体調が悪くなることもあります。
仔牛たちは寒ければ身を寄せ合い、のんびり昼寝をする子、頭で押し合い遊んでいる子、思い思いに過ごしています。農場に来たばかりでえさに全く興味ない子も少し大きな子と一緒に過ごしていると数日もすれば並んでえさを食べるようになります。どの子がどれだけ食べているのかが把握できればもっと良いのですが・・・。
また、ミルクの時間がなかなか大変。仔牛たちをミルク飲むスペースに追いやれば一気にミルクをあげることができるので時間短縮になる!と思っていたのですがミルクを用意している間に仔牛たちは待ちきれず、柵を飛び越えたり、力づくで脱出したり・・・。修繕の日々です。また、難点である下痢をしている仔牛の発見や対処などは改善策がなかなか見出せていません。限られたスペースで仔牛たちにストレスの少ない環境をつくりたい。さらには矛盾していますが、たくさんの仔牛を受け入れたい。試行錯誤が続いています。
(高橋)



一歩が7月に旅立ち、歩っ歩は9月に旅立ち、肌寒い風で余計に寂しい今日この頃。そんな中、吉報が!!
ついにさつきとみはるが第2子妊娠が確定しましたー! みはるは12月から、さつきは1月から人工授精にチャレンジしていましたが、失敗ばかり。エサを見直したり、人工授精のタイミングを変えてみたり。なかなか妊娠しないことに苛立ち、牛にとってもよくない雰囲気になっていました。これではよくないと思い、気長に焦らず待つことに。人工授精のときも子宮に精液を無理やり入れようとせずに、牛の気持ちを感じ、牛と一体になろうと心がけました。そして、やっと一つになれた気がしたとき、ついに妊娠することができました。妊娠鑑定は初めて自分でやってみましたが、少し不安だったので、近所の酪農家さんに最終チェックをお願いし、「ちゃんと元気な子がおる」と言ってもらえたときには、本当に嬉しかったです。
今は手のひらサイズの仔。これからどんどん大きくなります。生まれてくるまでは事故のないように、気をつけなければいけません。さつきは3月10日。みはるは4月27日が予定日です。次は女の子が生まれてくれるといいな。
(古市)

発行元:株式会社 能勢農場
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