発行元:株式会社 能勢農場
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木々が芽吹き、鳥たちのさえずりも聴こえ、天気がよければぽかぽか陽気の能勢。春の訪れを五感で感じる今日この頃です。
過保護にはせずに冬をのりきるぞ!といっていましたが仔牛の死亡が続いてしまっていて、このままではあかんと投光器をぶらさげたり、夜になったらハッチの仔牛たちには服を着せるようにしました。よくよく考えると長野の仔牛は服を着て、投光器をあてられ、風が当たらないようにビニールに囲われて夜を過ごしています。いくら元気な仔牛でもそこまであったかい環境から長距離移動し能勢へ来て、服なし、投光器なし、ビニールでしっかり囲わないとなると体調を崩してもおかしくありませんね。反省です。これからは少しずつ寒さに慣らしていこうと思います。
また、夜の見回りの回数を増やしました。服が脱げている仔がいたら着せなおし、しんどそうにしている仔牛を検温して対処したり、ワラを追加で敷いたりしています。それから、いままで試験的に行ってきたことなどを一度整理し、再検討しようとしています。手間がかかるとやめてしまったこと、結果があやふやになっていることも多くあります。ある程度整理したら、マニュアルをつくり、こういうときはこう、と的確に処置できるようしていきたいです。これまでやってきて仔牛一頭一頭性格も違えば生まれた環境も違うのでなかなか一筋縄ではいきませんがどうにか形にしていきたいと思っています。その実現には観察力と面倒くさがらず続けること! 持久走が大の苦手な私。まだまだこれからです。
(高橋)
昨年の10月頃、動物園でヤギの繁殖を始めました。そして2018年3月ついに仔ヤギが産まれました!
出産が近づくと母ヤギたちはそわそわと落ち着かないようになります。そして「おりゃー!!」と言わんばかりに声を荒げていきみ始めます。仔ヤギが産まれるとき、人が下手に手を出すと母ヤギを刺激して仔が引っ込んでしまいます。なので、なるべく静かに見守っておきます。母ヤギは何度も何度もいきみ、そしてついに! 大きな産声をあげて仔ヤギたちが産まれてきました!
産まれたらまずは母ヤギに体を舐めてもらい、次に栄養たっぷりのお乳をもらいます。元気な仔ヤギはすぐに立ち上がり、お乳を飲み始めます。しかし、中には体が小さな仔やなかなか立とうとせず座ったままの仔がいました。母ヤギのお乳を飲もうともしません。なんとか飲ませようと口をお乳のほうに近づけますが、やはり飲もうとしません。産まれてすぐならば、まだお腹にいたときの栄養が残っているため、心配はいりません。ですが、ずっと飲まないままでいるとすぐに弱ってしまいます。さらに初乳は栄養満点なので飲まないと今後の成長に大きく影響が出てしまいます。不安でいっぱいでしたが、こまめに観察を続けることしかできませんでした。
そして一週間が経ち、今ではお乳をたっぷり飲み、飼育場を走りまわるやんちゃな仔ヤギたちに、先週の不安は一体どこへ……
(井上)
3月15日。13時。農場のみんなが見守る中、元気な女の仔が誕生しました。以前から出産に立ち会いたいと願っていた連絡会の坂本さんに一筆書いていただいたので、ぜひご一読ください。
連絡会事務局 坂本 美也子
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