関西よつ葉連絡会2011年総会を終えて
基本姿勢堅持し、課題克服へ
田中昭彦(連絡会事務局長)
1月末の日曜日に、関西よつ葉連絡会の総会がありました。農場や工場の生産現場、関西各地の共同購入会や生協の配達現場、企画や物流センターの職員など2百数十名が集まって今年も大真面目な総会をやりました。以下、その中で話されたことを紹介します。
新たな取り組みが始まった2010年
2010年は厳しい経済情勢と激化する競合の中、弱点を克服しより強い体質へと改善していく努力が産直や生産の現場、企画・広報の現場で続けられた年でした。そして、その中から新たな取り組みが始まった年でもありました。
「2010春よつ葉交流会」に始まって、「会員スタッフによる活動(拡大)」の実験(淀川・京都南)、能勢農場の「子牛の哺育、実験養豚」、「店舗会議と生産会議の連携」、「福祉の現場と配達現場との交流会」、よつばの学校の「河合さんの『食』のはなし」、研修部会の「本読み・体験勉強会」など、まだ具体的な成果が出てくるのはこれからだと思いますが、全体としては元気な年ではなかったかと思います。
しかし、一方、これまで重点課題としてあげてきた「若い世代の育成」については、具体的な課題が明確になった年でもありました。「仕事の仕方」「人づきあい」「相談相手を作れない」という基本的なことに止まらず、よつ葉の中の関係だけにとらわれない「社会を見る目線や考え方」を身に付けることの大切さを改めて感じた1年でもありました。
課題を継承し克服する強い体質への脱皮を
これまで通りコツコツと実体づくりに励んでいくこと、よつ葉の事業(運動)を継続することが大切だと確信しています。そしてそのためには、産直・店舗や生産の現場、企画・広報の現場で弱点を克服し、より強い体質へと改善していく努力が求められているのです。
これまでの課題を継承し不安定な経済情勢や激化する競合の中、生産現場や産直の現場を強化すること、実践を通した若い世代の主体形成を目指すこと、そしてそのことを通して個々の取り組みを更に前進させていきたいと思います。
2011年も「市場経済のシステムとは異なる生産・流通・消費の新たな関係や仕組みを足元から作り直していく」という基本姿勢を堅持し、以下の4点に取り組んでいきます。
(1)職場の運営と実践を検証し、若い責任者・職員の育成や問題意識の世代間継承に取り組んでいきます。
(2)産直の現場では、会員との結びつきを深めていきます。2010年度に実験として取り組んだ「会員スタッフ」の活動を広げ、会員の方に私たちの取り組みや考えをもっと分かりやすく伝え、一緒に考えていく関係づくりを目指します。
(3)持続可能な農業や畜産、それを支えていく食品加工のあり方を追求し、生産現場における具体的な課題に取り組んでいきます。
(4)生産者との交流、共同事業の取り組みを進めます。よつ葉の取り組みの発信、各地の情報の共有を目的とした機関紙の発行、「食の大切さ」を感じてもらえるような商品企画、カタログづくりを目指します。
みなさん、今年も関西よつ葉連絡会をよろしくお願いします。 |