ひこばえ通信
2010年12月号(第293号)

「石けん―おもしろ勉強会」講師・長谷川治さん(太陽油脂株式会社)
石けんと暮らそう

 長谷川治さんを講師に迎えて、各地で4回にわたって「石けん―おもしろ勉強会」を開催しました。参加者には、すでに石けんを使っていて、「いいのは分かっているけれど、何がいいのか正しく知りたかった」とか、「ずっと使っているけれど、使いこなせていると思えない」という方が多かったようです。
 長谷川さんのお話は、実際に石けんを作ってみるところから始まります。用意されたのは水と油と海水からとれた苛性ソーダだけ。これをペットボトルに入れて振り続ける。基本はこれだけ。材料もシンプル、作り方もシンプル。石けんの歴史が5000年前にさかのぼるというお話にも納得がいきます。さらに石けんとお酢について、また、わざとわかりにくくしているとしか思えない合成洗剤の表示についてなど、すぐに役立つ知識もいっぱい得ることのできた勉強会でした。以下は大阪での勉強会に参加された会員さんの感想です。

吉川智恵子さん(大阪産直会員)

 合成洗剤ってこわい!!と強く思った。お話の中で、普段の生活で使う化学物質の6割は減らせると知り、やはり石けん生活100%でいきたいと感じた。
 食と同じで自分の体にやさしいものを「安さ」に負けることなく「安全・安心」を第一優先に暮らすことで地球にもやさしいのだと知った。
 もっと市場で「地球にやさしいもの」が増えてほしい。TVのCMに惑わされることなく、正しい知識・理解を多くの消費者に広げていくべきで、もっと国が中心となってPRすべきだと思う。

匿名さん(大阪産直会員)


長谷川治さんによるお話

 合成洗剤から石けんに切り替えて10年ほどになりますが、洗濯物の汚れがうまくおちない、洗髪したのにベタつきがあるなど、まだうまく使いきれていない気がするので参加しました。
 『PRTR法市民ガイドブック』(自治体が発行)の存在など知りませんでした。ほとんどの人が知らないのでは? どうしてもっと知らせないのでしょう。エコブーム、環境に優しくと、はやりのようになっていますが、企業側からすれば金儲けのひとつでしかないように思います。「エコ、無添加とつければ売れる」みたいな商品をよく見ます。
 TVでも毎日宣伝、スーパーに行けば、今でこそ石けん商品を置くようになっていますが、ほとんどが合成洗剤山積み。セールともなれば、カゴにいくつも入れている人たち。早く「毒性マーク」がつくようになれば良いなあ。石けんではなく合成洗剤を使うほうが変わっているような世の中になれば良いなあ。
 私自身でも、たまに合成洗剤との値段の違いに心揺らぐことがあります。手荒れ・ひび割れハンドクリームのCMを見るたびに「洗剤を石けんにすればすぐ直るよー」と声に出してます。今回は「石けんとお酢のこと」を知ることができてよかったです。これからはもう少しうまく石けんを使えそうです。
(PRTRは、1999年に制定された「化学物質排出把握管理促進法」に基づき、化学物質を扱っている企業がその量を国に報告し国がそれを公表する制度です〈編集部注〉。なお、紙幅の都合で講演の詳細を伝えることはできません。ご質問は、太陽油脂株式会社(045-441-4953、http://www.taiyo-yushi.co.jp)まで。