地域循環型農業―畜産
共存への取り組み
能勢農場の稲ワラ回収 毎年、お米の収穫が始まる秋にスタートする稲ワラ回収は、「一年一作」の原材料となるお米を生産出荷していただいている近隣の稲作農家さんの田んぼから回収しています。 稲ワラ回収を始めるきっかけになったのは、「うちの田んぼの稲ワラ、農場さんの牛の飼料にできるんちゃうか」という農家さんの一声でした。 それならばと、能勢農場の堆肥を交換するという条件でスタートしました。今年で6年目を迎えた稲ワラ回収は、年々回収圃場が広がり今では30町歩以上。とても農場メンバーだけでは回収しきれません。 そこで、3年前からよつばの配送現場の人たちにも回収の応援を呼びかけ、毎年200人程の職員が稲ワラ回収に参加してくれています。畜産飼料の輸入依存率が90%以上といわれている昨今、こうした取り組みが今の食べものの有様を生産―流通―消費それぞれの立場の人たちが今一度考え、協同し合いながら本来の食べものを生み出していく力にしていけるよう、これからもよつばの職員の人たちと一緒に考え取り組んでいきたいと思います。(能勢農場・寺本陽一郎) |
現代版・静かなる一揆
秋、収穫の終わった田んぼにエンジン音が響きわたる。「ブロロロロ…」「バリバリバリ」ロールベーラーの爪が稲ワラを絡め取ってゆく。作業が進んだ田んぼはスッキリして稲ワラのロールだけが点々と転がっている。「ピーッ、ピーッ、プスン」エンジン音が止まり、戻ってくる田園風景の中の静寂。9月に行った稲ワラ回収の印象的な情景です。 |
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配達も援農も…これこそよつ葉
朝7時から牛の餌やりをして、朝食の後9時から稲わら回収の作業に入りました。稲刈り後の稲ワラを、ロールベーラーという機械でロール状にする作業をしました。初めて乗る機械なのでドキドキしましたが、乗ってみると凄く楽しかったです。 作業をしている最中は服の隙間から細かい稲ワラが入ってきて体中がチクチクしたり、かゆくなったり、なかなか大変な仕事ですが、能勢の牛が育つためには欠かせない作業で、これをしないと会員さんの手元に美味しい能勢の牛肉が届けられなくなります。それは困りますよね〜(笑)。 能勢の牛は地元の農家さんの協力や、よつ葉の職員の共同作業の力で元気に育っています。僕が能勢で一日を通して感じていたのは、普段は配送センターで配達をしているけれど、援農でいろいろな生産現場に行っていろいろな作業ができるって楽しいと感じるとともに、助け合いによって生まれる力は凄いなと感じました。これこそがよつ葉の良いところだと思います。 毎回行くと勉強になる事が必ずあるので、また時間をみつけて行こうと思っています。そしてこの思いを配達中に会員さんにも伝えていければと思います。 |
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