2010総会開催 嬉しい話がいっぱい
関西よつ葉連絡会事務局・田中昭彦
1月24日の日曜日に、大阪府茨木市の男女共生センターで、関西よつ葉連絡会の総会をやりました。農場や工場の生産現場、関西各地の共同購入会や生協の配達現場、企画や物流センターの職員など総勢200名が集まり、今年も大いに盛り上がった大真面目な総会となりました。
地域や生産者との信頼関係で厳しい情勢乗り越えよう
まず農業・畜産・加工・流通の現場で積み重ねた経験と知恵、そして地域のつながりや生産者との信頼関係があれば、私たちのような小さい団体でも厳しい経済情勢を乗り越えていけるはずだとみんなで確認しました。次に具体的な取組みの報告と今後の方針について各現場からそれぞれ発表してもらいましたが、各現場からは元気で前向きな発言が多く出されました。
昨年は各地の試食即売会を会員の方に応援してもらったおかげで予想以上に会員数が増えたこと、この数年で地場の摂丹百姓つなぎの会の登録農家が大幅に増えたこと、自給飼料の取組みとして進められている能勢の稲ワラ回収によって地域のつながりがさらに広がっていること、よつ葉農業塾第4期生が全員揃って2年目を迎え頑張っていること、高槻や豊中に続いて奈良でも新たな福祉の取組みが始まったことなど、よつ葉は将来にむけて夢いっぱいの話がいっぱいです。
また、総会には現在共同事業を進めている広島の仲間も多数参加、ステージにあがって一人ずつ自己紹介してもらったときには会場から一際大きな拍手。広島生き活き農産、瀬戸田農場、世羅協同農場は、特に女性陣が元気いっぱい。農業や畜産の現場でも産直センターの活動でも多いに活躍しています。総会の場所が「男女共生センター」だからというわけではありませんが、関西でも農業や畜産の現場での女性の活躍が目立っています。
私たちは、生産・流通・消費の分野で、どこかが一方的に力を持つのではなく、自立対等の関係を目指してきました。しかし、「生産・流通・消費の垣根を越えて持続可能で自立した地域・人の関係を構築していく」という想いを実体化しようとすれば、実際の現場では多くの困難と矛盾を抱えることになります。また、市場経済の論理に流されれば、経営第一主義や商業主義に陥ってしまい、自分たちが何を目指しているのかも見えなくなってくるのではないでしょうか。
よつ葉の流通部門である「よつば農産」の仲間からは、「人間も商品の一部になっちゃって、そいつの能力で、金の多寡で人間の価値が計られるような、そういう世の中になっている。よつ葉が目指しているのは、新しい人と人との関係、人と自然との関係を目指していこうという運動だと思っている。自分たちの運動の未来を常に意識して仕事をしていこう」という力強い呼びかけがありました。
まだ生活世界に息づいている「お金や商品に還元できない素朴な人の関係」を大事にできる感性を失わずに持ち続けたい。人と自然の関係を考えるとき、私たち自身が自然の一部であり、生命の循環の中で生かされている存在であることを見失わないでいきたい。
今年もそんな気持ちでいっぱいの関西よつ葉連絡会を、みなさんよろしくお願いします。 |