タイから生産者が来日
わたしが育てたバナナです 4月23〜26日、よつ葉が取り扱っている『産直バナナ・無農薬』の生産者3名がタイから訪日されました。西宮市・大阪市の交流会では会員さんと、よつ葉ビルでの交流会ではよつ葉の職員と交流を深めることができたほか、能勢産直の会員さん宅を訪問していただく機会を持つこともできました。短期間で充実した内容(充実しすぎてお疲れ?)の交流をこなされた皆さんは、「これからはよつ葉の皆さんの顔を想いうかべながら、一層がんばってバナナづくりを続けます」との言葉を残して帰国されました。(編集部) |
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津田道夫(よつば農産) 今回来日されたのは、タイ南部チュンポン県にある無農薬バナナの生産農家でつくっている生産協同組合に所属する男性一人、女性二人の農民と、現地でバナナの輸出業務を担っているパン・パシフィックフーズ・コーポレーションの現地駐在役員の小山さんの4名です。 バナナが縁で来日 各地で楽しい交流 1日目は関西よつ葉連絡会や、よつ葉のカタログ制作部門表敬訪問。午後から、よつば農産のある亀岡市東別院町の物流センターや豆腐工場、惣菜工場、パン工場を訪問し、能勢産直センターの配送コースの会員さん宅を訪れて、直接、自分たちの育てたタイバナナをお届けして、交流を深める機会も持つことができました。
2日目は、午前が兵庫県西宮市、午後が大阪市内で、周辺の配送センターが準備を進めての会員の皆さんとの交流会が行われました。タイの無農薬バナナの生産、集荷、検品、出荷風景を紹介した映像を使っての報告、質疑応答、そして一緒に歌を唱ったり、コマまわしにチャレンジしたり、楽しい交流の時間を過ごすことができました。 この日の夜は、よつ葉の各部署の職員との交流会。ちょっとハードスケジュールで大変そうでしたが、来日された女性の一人チャンヤーさんが、「日本の人たちに食べてもらう無農薬バナナの栽培に取り組んできたおかげで、こんな楽しい日本訪問の機会を持つことができて、本当に喜んでいます。帰って、一層がんばってバナナづくりを続けたいと感じました」という言葉が印象的でした。
交流めざして始まったタイバナナの取り組み よつ葉がタイ無農薬バナナを取り扱い始めて数年経ちますが、それ以前はフィリピン産の無農薬バナナを企画してきました。5年ほど前、このフィリピンの無農薬バナナの生産地をよつ葉の関係者が訪問。現地を視察してまわったのですが、帰国した訪問団から疑問の声があがりました。つくられているバナナは間違いなく無農薬で、味も濃厚で好評でしたが、生産システムは大規模プランテーションで、多くの農業労働者を雇用してバナナ栽培を行うものでした。プランテーションを所有しているのは大地主で政府高官。雇用されている労働者は低賃金で農作業に従事していて、バナナづくりの苦労や喜びを聞かせてもらいたくても、交流すら困難な状況だったのです。「いくら無農薬で栽培されていても、これじゃあ、なんとなく気分がおもいなぁー」というのが、報告を聞いた皆の感想でした。そこで、もう少しつくり手の農家と直接交流できるようなバナナを取り扱えないものか――そうした意向を受けて、主に関東圏の生協が取り組みを始めていたタイ無農薬バナナを紹介してもらって、よつ葉もお付き合いをスタートさせたというわけです。 今回の生産農家の来日を機に、さらに人と人とのお付き合いが広がり、深まって、タイ無農薬バナナを介した、タイと日本の交流の輪が大きくなっていくことを願ってやみません。 |
小山 潤((株)パン・パシフィックフーズ・コーポレーション専務取締役) 4月23〜26日、関西よつ葉連絡会のご招待でタイの無農薬バナナの生産者3名が訪日、私も通訳として同行させていただきました。来日したのはタイ南部チュムポン県無農薬ホムトンバナナ生産組合でバナナ栽培に携わる3名で、うち二人は女性でした。 |
![]() ▲西宮での交流会 |
![]() ▲大阪での交流会に参加されたみなさん |