ひこばえ通信
2007年4月号(第249号)

関西よつ葉連絡会第6回総会を開催
新体制で次のステップへ!!
関西よつ葉連絡会代表・中川健二


 

▲(上)ホテル阪急エキスポパークでの総会に300名が参加。(中)左から中川新代表と田中新事務局長。(下)連絡会役員のみなさん。

 2月25日(日)、関西よつ葉連絡会の第6回総会が行われました。この日会場のホテル阪急エキスポパークに集まった参加者は300人。各地の配送センターやPB生産農場・工場などの職員と、全国各地から集まってくださった生産者の方々により会場のホールは一杯になりました。
 総会はプログラムに従って午後1時30分から始まり、代表の津田政己さんの開会の挨拶に引き続き、来賓の小沢福子大阪府議の挨拶が行われた後、事務局長の中川健二により議案の提案が行われました。

事務局設置から5年 さらなる発展を期し

 議案書はまずはじめに、今回第6回総会がこのようなかたちで行われることとなった経緯と意義について次のように述べています。
 『昨年10月22日に行われた第5回総会で期日の変更が決議され、今回2月の開催となったこと。変更の理由は、よつ葉連絡会の各事業体の総会の会期に合わせその指針となる提案をすること。そして今回は特に関西よつ葉連絡会が2002年から「事務局」を設置して新しい運営体制を立ち上げたこの5年間を点検し、今後の活動の方向を確認してさらなる発展を期するためです』と。

市場経済の論理超える仕組み作りを

 次に、私たちをとりまく情況と課題においては、『2001年のBSE国内発生から食べものの安全を脅かす事件が続発しましたが、これらは食べものの生産が経済効率を優先し自然に反して行われてきたことによるもので、このように食べものの生産が「市場経済」の論理によって成り立っているかぎり、その安全性は保障されない、と。したがって私たちの課題は、いかに「市場経済」と異なる生産・流通・消費の仕組みを自分たちの足元から作り直していくのかです』と。また『増大する輸入農産物と衰退する日本農業についての問題では、自給を高め、農・林・水産業を再生し、現場の生産者が元気になれるようにすることです』としています。

生産部門の強化軸に活動の次世代への継承を

 そして具体的な取り組みとして、(1)よつ葉連絡会の生産部門の強化、(2)「にんじんクラブ」のような会員参加・体験型の生産現場との交流、(3)地域に根づいた配送センターの増設、(4)よつ葉30年にわたる活動の次世代への継承、を当面する重点課題としてきました。
 また、「関西よつ葉連絡会の特徴と役割」では、『自前の農場と工場を持ち、単に供給をする流通事業体だけでなく、生産と流通の現場を担う事業体を自前で育て、経済単位として独立したこれらの事業体を、連絡会としてゆるやかに有機的に結び、全体としての発展を目指すもの』とし、『現場を担う各事業体が活動の中心であり基礎である』との原則のもとに、(1)各事業体相互の調整と統一的で全体的な活動方針の提示、(2)内外の情報の収集と発信、(3)各事業体強化のモデルづくり、(4)会全体としての対外交流・共同行動の組織、(5)各種研修活動・学習活動の組織化、がその役割として確認されました。

中川代表・田中事務局長体制がスタート

 次にこれらの報告に続き、2007年度の方針が、(1)食と農に関する考え方の共有に向けた取り組みとして、「大豆くらぶ」や「よつば農業塾」「畜産ビジョン」の具体化などに取り組む、(2)生産者との協同・交流の強化、(3)各センターによる地域活動の強化、(4)会員との交流・関係を深める、など8つが提案されました。これらの方針に関しては、それぞれ各現場から5人の方に具体的な取り組みの報告や提案を受けました。
 その後、決算報告と予算提案を併せて受けたあと、役員の改選が提案され、中川健二が代表に、田中昭彦が事務局長に選ばれて、すべての議案が参加者全員の拍手で承認され総会は予定通り午後3時に無事終了しました。
 総会後は懇親会が盛大に行われ、日頃会うことの少ない産直センターなどの現場職員と生産者の交流が楽しく行われました。