ひこばえ通信
2007年1月号(第246号)

イタリアン倶楽部
美味しい食材とワインに囲まれて
森 和樹(ひこばえ・イタリアン倶楽部事務局)


▲豚モモ肉のアグロ・ドルチェ

 「わぁー、きれいな風景。どの辺ですか?」「ちょうどイタリアの真ん中あたりのトスカーナの葡萄畑ですね」、「これは、何の樽?」「それはバルサミコ酢の熟成樽で、一番古いのは1630年に仕込まれたものが残ってましたよ」などなど、小生がイタリアの生産者を訪問した時の写真で、食事前からいきなり大盛り上がりで始まった『イタリアン倶楽部』。第1回目の食事会は、昨年の11月上旬に開催しました(応募多数のため2グループに分けて実施しました)。

百聞は一食に如かず こだわりの直輸入品

 よつ葉でイタリアからオーガニック食品を直輸入するようになって、かれこれ1年4ヶ月。エキストラヴァージン・オリーブオイルを始めパスタ、バルサミコ酢、ビネガー、各種ペーストなどどれも日本に始めて輸入されたものばかり。“イタリアオーガニックワイン”の取り揃えも現在70種類とかなり充実しています。
 しかし、『ライフ』の紙面ではスペースの制限があり、生産者のことや商品のこだわりを十分に伝え切れません。そこでなんとか、新しい食材を使った美味しい調理方法やワインと食事の組み合わせや楽しみ方などを伝えるために「実際に、直輸入のイタリア食材や調材を使ってシェフに美味しい本場イタリア料理を作ってもらい、会員さんと一緒にワインも合わせて楽しもう」という企画が持ち上がりました。

高木さんの保証付きボナ・フォルケッタ

 今回のワガママいっぱいの企画に協力していただいたお店は「ボナ・フォルケッタ」さん。よつ葉のパン屋さんとしておなじみのパラダイス&ランチ・高木さんにご紹介いただきました。同店はパララン肥後橋店のフランスパンの数多い納入先の一つで、高木さんの「美味しさ保証付き」。お店の方も面白い企画だとトントン拍子に話が進み、第1回目の開催になったのです。
 当日は、前菜から始まって、パスタ、肉料理、デザート、エスプレッソまでのコース料理と楽しい会話であっという間の2時間半でした。ワインは、食前酒として白の発泡酒、白・赤ワインにデザートワインまで。食肉センターから取り寄せた豚モモ肉をバルサミコ酢で煮込んだメインの肉料理“アグロ・ドルチェ”には、“美味しい”の声の嵐。シェフにお願いしてこのレシピを書き起こしてもらい、後日皆さんにお送りしました。今後も会員さんと一緒に生産者に感謝しつつ、美味しく楽しい会にしてゆきたいと思います。

*店名「ボナ・フォルケッタ」は、イタリア語で『健啖家』という意味。

 


▲右から4人目がオーナーの栄田さん、右端がシェフの田中さん