ひこばえ通信
2006年4月号(第237号)

第2回 子育てフォーラムを開催
予防接種に行く前に…
講師/林敬次先生・主催/淀川産直

子育ての悩み共有

 最近世間を騒がせている「新型インフルエンザって?」「ワクチンは打っておいたほうがいいの?」など、小さなお子さんをお持ちのお父さん・お母さんが不安に思っている予防接種のことや様々な病気のことについて、参加されたみなさんと一緒に知識や情報を共有していける場にできたらということで、3月4日(土)に第2回目の子育てフォーラムを開催しました。
 「予防接種に行く前に…」と題した講演には、講師に高槻赤十字病院の林敬次先生をお招きしました。また司会は前回同様、よつ葉の会員さんで茨木市市議会議員の小林みちこさんにしていただきました。
 当日は40名を越えるお子さん連れの会員さんが参加され、講演後の質疑応答も活発に行われ、皆さんの関心の高さが伺えるフォーラムとなりました。今回参加された会員さんの感想文も掲載させていただきます。
(奥野和夫・淀川産直)

情報の信頼性よく考えて

 医療は人間の生命に関わる大切な分野だと思っていたし、その医療にたずさわる人にはしっかりとその認識をもっていてほしいと思っていましたが、インフルエンザワクチンの話を聞いて、儲かる、儲からないという経済的・政治的な面での問題が大きくからんでいるとわかり、ショックを受け腹が立ってきました。個人の体を大切にするというより、大勢の人間の体を管理しようとしているような気がしました。
 日本人が世界中のタミフルの8割を使用している話も、受けておけば安心と、根拠が疑わしいのにだまされている、バカバカしいと思うのと同時に自分たちさえよければ(日本人はお金もっているし)という感じもして、本当にいやな気持になりました。
 今までも気をつけているつもりでしたが、今後もどこから出た情報か、本当に信頼できるかよく考えて、必要ならば予防接種を子どもに受けさせたいと思いました。ふつうの病院ではなかなか聞けない話でおもしろかったです。
 子育てフォーラムに次回も期待します(1回目は参加できず本当に残念でした)。子どもの遊びについて、子育ての姿勢(待つということ)などのテーマを希望します。
(吉田節子・高槻生協会員)


林敬次先生

高槻赤十字病院小児科勤務、医療問題研究会代表
1973年、大阪市立大学医学部卒業後、医療問題研究会で看護士・薬剤師などと医療職場改善に取り組むと同時に、薬害(筋短縮症)問題に取り組む。効かない喘息薬や「抗痴呆薬」の激減に貢献。2002年頃より、(劣化)ウラニウム兵器問題に関わる。また、靴の医学研究を、日本靴医学会などで発表。